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スイーツ・オブ・ザ・デッド10

 何とか店を飛び出そうとした瞬間、足首に何かが絡み付いてヨーコは転んだ。

振り向くと這いつくばったゾンビが自分の足を掴んでいる。


ヨーコ「岩盤浴! 岩盤浴!」


 必死に自由な足で顔面に蹴りを入れるがまったく応えていない。

靴のかかとに鼻や耳を削げ落とされようともゾンビは内から沸き上がるおぞましい力で彼女の体を口元へ引き寄せる。

 腐肉の洞と化した口が大きく開かれ、ぼろぼろの歯が露出した。

頬肉に巣食うウジがぼろぼろ落ちる。

 ヨーコは狂ったように悲鳴を上げた。


ヨーコ「ヒカルー!!」


 ゾンビにふくらはぎの肉を噛み千切られようとした時、重いものが空を切った。

ぶおん。

それからグチャッという肉を叩き潰す音。
 
 ヨーコは足首に絡み付く指がほどけたのを感じた。

慌ててその場から這いずって逃れる。

 知らないスーツ姿の男がゾンビの頭にバットを振り下ろしていた。

数度のスイングでその頭部をスイカみたいに叩き潰すと、男は顔の汗と返り血を拭いながらヨーコの方に振り向いた。


???「噛まれたか?」


 ヨーコが物凄い勢いで後ずさるのを見ると、両手を広げて慌てて弁明した。


???「俺は正気だ! ゾンビじゃない。おい、どこも噛まれてないだろうな?」


 確かに目の前の彼は目の焦点もはっきりしているし、腐臭もない。

 ヨーコはいくぶん安心して自分の足首をさすった。

手の形にべったり痣ができているが血は出ていない。

 男はそれにほっとした顔をした。


???「気をつけろ。噛まれるとあいつらみたいになっちまうんだ」

ヨーコ「あんたは?」

ケイト「ケイト。お前は?」

ヨーコ「ヨーコ」

ケイト「こんなとこで何してる?」

ヨーコ「ケータイが壊れちゃって…」


ヨーコは自分が持ち出したケータイを見せた。

しかしどのスイッチを押しても画面の表示が変わらない。

良く見るとそれは店頭用のオモチャだった。


ヨーコ「ブ……ブルスコォ!!」

ケイト「どうした、おい」

ヨーコ「何でもない、ちょっとブルスコな気分になっただけ」


ヨーコはケータイを投げ捨てて答えた。

そんな彼女をケイトはいぶかしんでいたが、やがて歩き始めた。


ケイト「来いよ。向こうに俺たちの基地がある」

ヨーコ「基地?」

ケイト「外はえらいことになってる」

ヨーコ「まさに基地外」

ケイト「誰がうまいことを言えと言った」

ヨーコ「ねえ、アタシは行かなきゃならない場所があるの。一緒には行けない」

ケイト「どこに行く気か知らないが、もう暗くなる。明日の朝まで待つんだな」

ヨーコ「でも」

ケイト「おい」


彼は振り返り、ヨーコに向かって恐い顔をした。


ケイト「怪物は夜になると行動を始めるんだ。日中は太陽の下に出られないけどな」


ヨーコはここに来るまでにゾンビが物影から出てこないことを思い出した。

あれは日光を避けていたのだ。

ヒカルのことは気にかかるがヨーコは渋々納得し、二人は並んで歩いた。


続……かない。ここで終わってる

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なんぞこれwww面白いwwwww

これは……これは……
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