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スイーツ・オブ・ザ・デッド6

 オヤジは想像を超える苦痛と快感に絶頂を迎えつつあった。

もうこんな自分になってしまったことがヒカルに申し訳なくって彼女は泣いた。

ヒカルにはもう会えない。

こんな自分になってしまってどんな顔で彼の愛に応えればいいのだろう。

 オヤジは狂ったようにアヘアヘ言いながら地面をのたうち回っている。


オヤジ「アッフゥ――ン! アッフゥ――ン!!」


 ヨーコは殺されると思って本当に怖くなり、バッグから取り出したコーラのペットボトルをパンパンになるまでよく
振り、蓋を限界まで緩めてオヤジの肛門に突っ込んだ。

 直腸に冷たいコーラが激流する感覚にオヤジの脳天は痺れ、かつてない快楽に全身を串刺しにされる。


オヤジ「らめえええええええええええええええ!!!」


 ヨーコは泣いた。

オヤジの痴態をケータイで撮りながら泣いた(カメラはまだ壊れてなくて動いた)。

 泣きながら公園を飛び出そうとするとレイジに腕を捕まれた。


レイジ「待てよ。早過ぎるだろ、時間分は仕事しろ」

ヨーコ「もうイヤ……もうイヤなの……」

レイジ「行けよ!」


 オヤジはみなぎる醜い肉棒を持て余したまま、肛門から噴水のようにコーラを噴き出している。

ヨーコは「逆マーライオン」とつぶやいて振り払おうとしたが、レイジはものすごい力で彼女を捕まえている。


レイジ「俺が死んでもいいのか、あぁ?!」


 怒りに任せてレイジが拳を振り上げる。

殴られるかと思ったヨーコはとっさに彼に捕まれていない方の手で身を守り、目をつぶった。

だが次の瞬間、喉の奥から絶叫をしぼり出したのは、レイジの方だった。

ヨーコの顔を熱い鮮血が叩く。

 ヨーコがまぶたを持ち上げると、レイジが右手を抱えて地面をのたうち回っていた。

彼女は彼のそのシルエットがどこか欠けていることに気付いた。

血塗れの手首の先がない。

そしてそれは何時の間にか二人の横でぼんやり突っ立っている男の口元にあった。

背広を着た中年の男だ。

 ぼんやりとして視点は定まらず、顔色は生気のないコンクリートのような灰色をしている。

男は手に持ったレイジの手首をぼりぼりと美味そうにむさぼり食った。

まるでそれがリンゴか何かであるように。


ヨーコ「きゃあああああ!」


 今度こそ悲鳴はヨーコの口から溢れ出した。尻餅をつく。

すぐに悲鳴は底をつき、変わって朝食のよっちゃんイカとジンギスカンが逆流する。

 彼女がすっかり胃の中身をぶちまける頃には男を食事を終え、ちらりとヨーコを見た。

心臓が冷たい恐怖の手で鷲掴みにされる。

だが男は興味なさげに一瞥しただけで、すぐに目標をレイジに合わせた。

 口元から彼の血をしたたらせながら、まるで喉の奥に地獄があるんじゃないかって言うような、かつてない不気味なうめき声を上げて彼ににじり寄って行く。

レイジは立ち上がり逃げようとした。

だがそれを別の人影が阻止した。今度は女だがやはり顔色はコンクリートのようで、焦点はどこにも定まっていない。

 彼女はレイジを捕まえて首筋にかじり付いた。

狂ったように悲鳴をあげて暴れる彼の足を、背広の男が押さえつけて同じように「食事」を始めた。

 ヨーコは地面を尻餅状態のまま後退した。

立ち上がれない。どうやっても立ち上がれない。

二本の足で地面を踏みしめることが、今や空を飛ぶのと同じくらい難しくなっていた。

近くにベンチがある。

ヨーコはそれを掴み、ありったけの力を振り絞って体を縦に真っ直ぐ立てることに努力した。


続く……

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完全犯罪(カンザイ)
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