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スイーツ・オブ・ザ・デッド3

 翌朝。

 ヨーコは今日も朝食によっちゃんイカ24袋とジンギスカン二人前を食べた。

NOスイーツNOライフに書いてあるデキる女のご飯と言えばコレ。

妹と両親はゲップしそうな顔でこっち見てたけど。

 両親はいちいちウルサイからウザイけど妹のレイカは好き。

レイカはすごく頭が良くて、ヨーコと顔を合わせるたびに「これがスイーツ脳か」とか「戦後教育の歪みの落とし子が」とかとても哲学的なことを口走る。

 ヨーコにはまったく意味が理解できないけど頭がいいんだと思う。

 学校はタイクツ。

授業は何一つ理解できなくて寝たりジンギスカン食べたりして時間を潰してる。

 ダイスキな友達のエリとリホと一緒に屋上でお弁当を食べる時間だけが幸せ。


エリ「ねえヨーコ、昨日あれからどうしたの?」

リホ「そーそー、いきなり男とどっか行っちゃったからー」

ヨーコ「えーちょっとラブホ行ってやっちゃったー。ゴムなしで」

エリ「えーマジキモーイ」

リホ「ゴムなしが許されるのはスイーツ(笑)だけだよねー」

三人「キャハハハハハ」


 放課後。

学校を出ると校門のところで今のカレのレイジが待っていた。


レイジ「ヨーコ、カネ貸してくれよ。病気の治療費が必要なんだよ」

ヨーコ「えっ、また?」


 挨拶代わりのあんまりなセリフにヨーコは思わず濡れた。


レイジ「カネがねーんだよ、頼むよ」

ヨーコ「えっ、だってもうエイズは治ったんでしょ、先週に」

レイジ「エイズは先々週だろ! 先週はエボラ出血熱だ!」

ヨーコ「うん、ごめんね、そうだったね。その前は狂犬病だったよね」

レイジ「なー頼むよ、治療費がないと死ぬかも知れねーんだよ。今度は水虫なんだよ」

ヨーコ「脳に沸いたの? わかった、じゃあヤフオクでパンツ売って稼ぐ」

レイジ「さすがスイーツ(笑)だな」

 スイーツスイーツってみんな言うけど、テレるからやめてほしいなってヨーコは思う。

そんなにホメられたら困る。

 NOスイーツNOライフにも「スイーツ(笑)と言われた回数が多いほど愛され系」って書いてあったし。

 早速パンツ売るためにヨーコはケータイを取り出してBBSに書き込もうとした。

でも電源は一応入るんだけどなんかおかしい。

画面がついたり消えたりする。昨日はそんなことなかったのに。

 どうやらあのオヤジの蹴りを食らったときに中途半端に壊れたみたい。ムカつく。

 とにかくこれじゃあパンツが売れない。

早めにショップに持ってくとして、この日は帰ることにした。

 エリとリホに一緒に街行かないか誘われたけどお金があんましない。

自分のためにもしっかり商売しなくっちゃ。

 そんなことを考えながら飲み干したジュースの空き瓶を放り捨てると、ホームレスのおっさんがそれを拾い上げた。

マジキモイ。

しかもおっさんはこっちをじっと見てる。


ホームレス「ポイ捨てしちゃいかんだろう」

ヨーコ「マジキモイ、近寄るなよ」

ホームレス「ヒッヒッヒ、こりゃ嫌われたもんだ」


 おっさんはボロボロの歯を剥いて笑った。

それから何か突然神妙そうな顔になり、ヨーコの顔を覗き込んだ。

 彼女がその得体の知れない魔力のようなものを持つ瞳にとらわれて身動きができなくなると、彼はしゃがれた声でこ
んなことを言った。


ホームレス「明日、とんでもないことが起こる。想像を超えることがだ」

ヨーコ「は? 何言ってんの?」

ホームレス「明日になればわかる。お前さんのあらゆる虚飾が暴かれる審判の日となるだろう」


 気色の悪い予言だか戯言だかを残し、彼は消えた。

ヨーコは嫌悪感半分、疑惑半分に首をかしげながら帰宅した。


続く……

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