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スイーツ・オブ・ザ・デッド1

 高校二年生になったばかりのヨーコは、駅で始発が出るのを待っていた。

また朝帰りになっちゃったけどヨーコは幸せな気分で体が浮かび上がりそうだった。

 だってもう会えないと思っていた恋人、ヒカルに会えたから。

 それは本当にただの偶然だった。

友達と買い物をした帰り、夜の町で二人はばったり再会したんだ。


ヨーコ「ヒカル……」

ヒカル「あれっ? ヨーコ?」


 見詰め合っただけで二人の頭の中をものすごい勢いでキオクが駆け巡る。

河原でセックス、野原でセックス、満員電車でセックス、観覧車でセックス。

 欲情もとい愛の欲求に引き寄せられたヨーコとヒカルはラブホで一年ぶりに愛し合った。

久々にヒカルのジャイアントスイング後背位をされたヨーコは幸せで頭がいっぱいになった。

血が昇っただけだとも言う。


 でもそんなヨーコにも少し胸にモヤモヤすることがある。

それは今付き合っているレイジのこと。

彼のことももちろんダイスキだけど、私やっぱりヒカルのこと忘れられない……

 ヨーコの小さな胸と小さな脳ミソは押し潰されそうだった。

 でも脳ミソの方は物理学的に考えてこれ以上圧縮したらブラックホールが発生してしまう。

私のせいで地球が重力崩壊を起こして人類文明がアッという間に滅亡したらどうしよう……

 ヨーコはそんなことも心配せずにはいられない優しい子だった。

電車が来た。

 徹夜明けで帰るサラリーマンとか学生たちで結構混んでる。

ヨーコはドアに背を預ける形で床に座り込み、ケータイを開いた。

 こんな気分の時はダイスキなケータイ小説「恋ソーラ・レイ」を読むって決めてる。

とうとう今日は最終回。

どんな結末を迎えるのかとっても楽しみ。


 ケータイ小説とか読んじゃうヨーコは自分のことをとってもセレブでデキる女だと思う。

 更に自分の周囲にジュースのペットボトル、灰皿と煙草、酒瓶、ビューラー、コンパクト、簡易用トイレなんかを配置したら準備は万全♪

気合い入れて読むぞー☆

 恋ソーラ・レイの最終話は本当に悲しくて、ヨーコは思わず泣いてしまった。

 まさか主人公の恋人がモビルスーツに乗ったままソーラ・レイを食らって蒸発しちゃうなんて!

ニュータイプぱねぇ! マジぱねぇ!


ヨーコ「おろろーん、おろろーん」


 大声で泣いてるヨーコをリーマンのオヤジが汚物を見る目で見ていた。


オヤジ「おい、そんなとこに座るな。邪魔だ」

ヨーコ「は? 何このオヤジ。キモイ、マジキモイ」

オヤジ「人に向かってキモイとはなんだチミは! だっふんだ! わしはそんなとこに座ったら他の人のメーワクと言っとるんだよ、チミ」

ヨーコ「クサイ! 息しないで!」


 キモイオヤジのキモイ言葉にキモイヨーコはキモくなった。

あまりにもキモイので無視してケータイに視線を戻す。

こんなオヤジ無視無視。

 そしたらオヤジが突然片足を上げてヨーコに足の裏を見せるような格好になった。


ヨーコ「なにそれキモイ、マジキモ…」


 次の瞬間、オヤジの突き出した足の裏がヨーコの顔面にめり込んでいた。


ヨーコ「ブ…ブルスコォオ!!」


 目の前が真っ暗になる。



続く……

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