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( ´_ゝ`)の生活のようです

これと言ってコメントなし。
露悪趣味なのは俺の悪癖か?


1.
( ´∀`)「モナーは自分で包茎手術をしたモナ」

( ´_ゝ`)「……」


友人の衝撃的セリフに、俺は酒の入ったコップを手にしたまま固まった。

居酒屋の周囲の喧噪が突然遠くなったようにすら感じられる。


(;´_ゝ`)「なん……何だって?」

( ´∀`)「自分で切ったモナ」


真面目そのもののツラだ。

これから彼女の実家に行って、両親に挨拶してもおかしくないくらいの。




俺 の 生 活 の よ う で す

-果てしなく続く夜の道編-


2.
(;´_ゝ`)(何言ってんだこいつ?)


俺の名は完全犯罪。ブーン系作者だ。……と言っても、知ってる奴はいないだろう。

少し前まではVIPでろくでもない作品を投下したりしていたが、別に積極的にまとめてもらった

わけでもないし、大して読者の覚えがよかったわけでもない。

覚えられる前に忘れ去られたという空気的存在だ。

まあ俺のことはどうでもいい。


( ´∀`)「……」


こいつは俺の友人。

たまにこうして一緒に飲みに行き、お互いの人生が如何に上手く行っていかないかを報告しあうという、

非常に辛気臭い仲だ。

今夜もこうしてお互い世の中への憂さを晴らそうと語り合っていた。

しかしこいつは突然、冒頭のようなセリフを発したのだ。

3.
まるで爪を切ったとか風呂に入って頭を洗ったとか、そんな当たり前のことを言うかのような口調で。


( ´_ゝ`)「つまりあれか? ハサミでこうチョッキンと切っちゃったのか?」

( ´∀`)「そういう感じモナ」

(;´_ゝ`)「あまっ……余った皮を?」

( ´∀`)「そうモナ」

(;´_ゝ`)「……」


奴は味のしない安っぽいトリの砂肝を噛みしめながら相づちを打つ。

一方俺はというと、サイコ野郎の話を聞くロバート・K・レスラーの気分だ。


(;´_ゝ`)「嘘だろ?」

( ´∀`)「……」

( ´_ゝ`)「お前この前、軽トラの荷台から飛び降りたとか言ってたよな、高速道路を運転中に」

( ´∀`)「……」

4.
こいつは酔うとわけのわからない武勇伝を語り出すクセがあるのだ。

中学時代に音楽教師に逆レイプされてあえぎ声で『魔王』を奏でたとか。

不良に絡まれたけど乗っていた自転車を振り回して撃退したってのもあったな。

もちろん俺はそれをギャグとして受け取っていたのだが、何やら今回のはやたらとマジな面構えだ。

俺は探りを入れた。


( ´_ゝ`)「具体的にはどうやったんだよ」

( ´∀`)「洗面器にいっぱいの氷水、輪ゴム、あと酒と止血剤、包帯がいるモナ。マキロンも」

( ´_ゝ`)「切るものがねえぞ」

( ´∀`)「そこがポイントなんだモナ。あ、おっさん、砂肝くれモナ」


奴は好物の砂肝を新たに注文し、続けた。


( ´∀`)「まあそれを言うのは後にして、話を続けるモナ」



5.
奴はおしぼりをくるくる丸めて出された時と同じ形状にした。

つまりまあ、これがつまり、『それ』って言いたいんだろう。


( ´∀`)「風呂場で行うモナ。まず根本を輪ゴムで絞めて結紮するモナ」

( ´_ゝ`)「ケッサツって?」

( ´∀`)「縛って血を止めることモナ。ブラックジャックに出てきたモナ」

( ´_ゝ`)「ああ……そう言えば」


奴はおしぼりの一方、端に近いあたりを指でぎゅっと握った。


( ´∀`)「更にちんこの先っぽを氷水によく漬けておくモナ」

(;´_ゝ`)「聞いただけで縮こまりそうだな……」

( ´∀`)「これで血の流れを悪くしておくモナ。でないと血が噴き出してシャレにならんモナ」


俺はだんだんこの男の話に引き込まれてきた。

作り話にしちゃリアルすぎる。
6.
……いや、出来れば作り話であって欲しいような気もするが。


( ´∀`)「ちんこを漬けている間、ひたすら酒をカッ食らうモナ。

      これで感覚を鈍くしておくモナ」

( ´_ゝ`)「麻酔ってわけね」

( ´∀`)「そうモナ。十分酒が回ったらいよいよ術式開始モナ」


術式か。

極端な甘党でビールが飲めない俺は、あおりんごチューハイを呷って先を待った。

それにしてもなんなんだ、モナーのこの淡々とした口調は?

いつもはファンキーなファニーガイなのに。


( ´∀`)「カンザイ(俺のアダ名)はホース切りバサミを知ってるモナ?」

( ´_ゝ`)「知らんな」



7.
( ´∀`)「ホースを切る専用のはさみモナ。柔らかいチューブとか切りやすいように工夫されてるモナ」

(;´_ゝ`)「やわ……やわらかいもんな、確かに」

( ´∀`)「それを使うモナ。皮をまっすぐ引っ張って、でハサミを当てがって……」


モナーはチョキにした右手でおしぼりを切る仕草をした。


(;´_ゝ`)「いたたた、いたたたたた!!」

( ´∀`)「酒が回ってるからそうでもないモナ。おっかないのはスパンと切れないって点モナ」

( ´_ゝ`)「切れない?」

( ´∀`)「人間の皮膚や筋肉はものすごく弾力があって頑丈なんだモナ。キャンバス地みたいに」

(;´_ゝ`)「……」

( ´∀`)「切るのにちょっと苦労したモナ。まるで噛み切れない、硬いステーキみたいで……

      両手で思いっきり力を込めてやっとブチンって」

(;´_ゝ`)「こ、こえー」


8.
( ´_ゝ`)「で、どうなったんだよ」

( ´∀`)「どうって?」

( ´_ゝ`)「血がいっぱい出たんじゃねえか」


モナーは砂肝と同じくらい好きらしいトリ皮を食い、答えた。


( ´∀`)「出た出た。ちゃんと縛っといたのに水鉄砲みたいにブシューッて出たモナ」

(;´_ゝ`)「こえええ!!」

( ´∀`)「血が止まるのを待ってから傷口を洗ってマキロン吹いて、止血剤つけて包帯巻いたモナ」

( ´_ゝ`)「医者に任せりゃいいのに……」

( ´∀`)「モナーも最初はそう思ったモナ。『真性』は要手術って広告にも書いてあるモナ」

( ´_ゝ`)「ああ……エロ本の広告によくあるな、そういうの」

( ´∀`)「でも考えて欲しいモナ。男のちんこは侍が刀を差して歩くかのごとし」

(;´_ゝ`)(こいつの言うことはよくわからん)


9.
( ´∀`)「そんな武士の魂を医者とは言え見ず知らずのおっさんに触って欲しいモナ?」

(;´_ゝ`)「まあ確かに、心情的にはイヤだけどさー……」

( ´∀`)「そうモナ。女ならともかく」

( ´_ゝ`)「女医ならどうなの?」

( ´∀`)「……」

( ´_ゝ`)「フヒヒ」


話の腰を折られたと思ったのか、モナーは少し不機嫌になった。


( ´∀`)「とにかくモナーはこれで抜刀したモナ」

( ´_ゝ`)「かなりアレな方法だけどな」

( ´∀`)「何と言うか……ちんこのみならず、己の魂までもが一皮むけた気分モナ……

      今モナーは、『リア充』を理解できたと、そう感じるモナ」

(;´_ゝ`)(やっぱり何言ってんのかわかんねえ)


10.
ほどなくしてその日の飲み会(二人きりだけど)はお開きとなり、俺とモナーは割り勘で支払を済ませた。


( ´∀`)「カンザイもいい加減就職しろモナ」

( ´_ゝ`)「ほっといてくれ」


夜道で別れ、帰路につく。


(;´_ゝ`)(サイコ野郎だな、あいつ。自分で切っちまっただと……?

      俺をからかってんのかな)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


帰宅した俺を母親と妹が居間で迎えた。


J( 'ー`)し「お帰り」

l从・∀・ノ!リ人「おかえりなのじゃー」


11.
妹は新聞社勤めの父親のコネを使い、俺より先に就職した。

勤め先は同新聞社が持ってる劇場で、そこで係員をしてるらしい。

俺はいまだにフリーターなわけだから、まあかなり肩身が狭い思いをして暮らしてるってわけ。


J( 'ー`)し「あんた床屋行きなさいよ、みっともない頭して」

( ´_ゝ`)「へいへい」


風呂入って部屋に戻ると酔いが醒めた。

机に向ってノートパソコンを起動する。


( ´_ゝ`)「……」


ずっと前から小説家を目指してる俺だが、投稿したことはまだ二度しかない。

そして二つとも一次選考すら通過できずに落ちた。

むかーし投下した作品、『最期の二週間のようです』のドクオは俺がモデルになってる。

……わざとらしく作品名を出してみたりしたが、誰も知らないか。
12.
次の三月に狙ってる賞の締切が来るのだが、俺はどうしても小説を書けずにいた。

こうしてノートパソコンを開いても何もできない。

書きかけの自作品を見ては、


( ´_ゝ`)(……エミュでもやっかな)


こんな体たらく。

時折書く気になってもブーン系とか日記とかブログとか、一円にもならないようなもんばっか。

理由はわかってるんだ。


( ´_ゝ`)(つまり、俺は俺の取り柄は文章だけだと思っていた。

      しかしそれですらまったく世間的に通用しなかったと。

      俺には頼るがないんだ、自分の中に何一つ……本当になんにもねえんだ……

      だからもう、何をやっても無駄って感じてて、それで書けないんだ、きっと)



13.
今夜も何も書けないまま、俺はブーン系をちょこっと進めただけで布団に入った。

だけどまったく眠れない。


( ´_ゝ`)(このクソ就職難の時代に仕事があるとは思えん。

      いや、就職難でなくても、俺に出来る仕事なんかあるのか……

      俺が審査員なら学歴も資格も取り柄も人格すらもろくなもんじゃねえ俺を雇うか?)

( ´_ゝ`)(……)

( ´_ゝ`)(ダメだ……現実に目を向けると息が出来なくなる。楽しいことを考えよう)


こういう夜、俺は空想の中に逃げ込む。

「こんな筈じゃなかった俺の人生」を修正し、楽しい青春時代に思いを馳せるんだ。

例えば高校時代はクラブ活動に専念し、かわいい女の子と遠からず近からずの関係を楽しみ、悪友と一緒に

酒や煙草に現を抜かす。

現実ではどれ一つ手にできなかったもの。


14.
何かすでにブーン系とは思えないほどの辛気臭さだが、この話はもう少し続く。

さて、翌日。

眼が覚めると家には誰もいなかった。

俺の仕事はスーパーのバイトで、昼から閉店後の処理までだ。

だから起きるのが遅く、大抵家族はみんな出かけた後に家の中をうろつき始める。


( ´_ゝ`)(チクショー、夜中に目が覚めてかなわん)


夜中に繰り返し目が覚めるのは鬱病の始まりだっけな。

ともかく冷蔵庫にある適当なものを腹に詰め込みながら、ネットに勤しむ。


( ´_ゝ`)(検索、検索と)


自分が最近投下したブーン系のタイトル名を検索したり、まとめ情報サイトでページ内検索したりする。

また他のブーン系作者のブログを見て回るわけだが、目的はひとつだけだ。


15.
正直に言うが、俺は他の作者のブログなんかろくに読んじゃいない。

にも関わらずこうして開くのは、自分の作品の名前が出ていないか気になるからだ。


( ´_ゝ`)(ブログ内検索と……ねえな。次次)


某スレだか感想スレだかで「ブーン系作者は自分の作品にしか興味がない」みたいな発言があった。

ありゃあまさに真理を突いてる。

少なくとも俺はそうだからだ。

他の奴の日記なんか読んで何が楽しい?

作者が自分のブログで自分の作品語ってるのなんか見たいか?

俺は遠慮する。

俺が興味があるのは、自分の投下した作品だけだからだ。

そういうこと。


( ´_ゝ`)(今日も一つもない……)

16.
現実の疎外感から逃げ出す為に始めたブーン系で、またも味わう疎外感。

まさに永遠に仲間はずれの国(by永野のりこ)。


( ´_ゝ`)(時間か……行くかな)


重たい体を引きずってバイト先へ向かう。

だがその前に俺はバイト先の向かいに建っている、ホームセンターに行ってみた。

刃物のコーナーを探してみると、それはすぐに見つかった。


(;´_ゝ`)(……)


ホース切りバサミだ。

ハサミと言っても片方の刃がプレート状になっていて、ここにホースを押しつけるようにして切るらしい。

確かに「柔らかいチューブ状のもの」なら何でも切れるだろう。

こりゃあ皮どころか本体でも簡単に切れそうだ。

モナーの話が益々現実味を帯びてきた。
17.
ホームセンターでひとしきり戦慄した後、バイト先に向かう。

俺が通っているところはデパートとスーパーの中間くらいの大きさだ。

地階が食料品売り場・薬局・フードコート(軽食が色々食えるところ)、二階が玩具・本・服売り場。


( ´_ゝ`)(くそ、ファミ通360にまでバンドが)


仕事が始まるまでは本屋で時間を潰すのだが、最近は立ち読み防止のゴムバンドが付けられている。

しょうがないので週刊誌のエログラビアなど見て過ごす。

さて、時間だ。

従業員用の出入り口から中へ。


(・∀ ・)「おはよー」

( ´_ゝ`)「おはよーございまっす」

('、`*川「おはよーっす」

( ´_ゝ`)「おはよーございます」

18.
同僚に陰鬱な挨拶を返し、制服に着替えて売り場に出る。


( ´_ゝ`)「いらさいませー、いらさいませー」


俺の担当は乳製品とパンだ。

時間の大半をここで過ごすのだが、今日は別の仕事が来た。


(・∀ ・)「よー完全犯罪」


この人はチーフで、俺の上司に当たる。

実は俺よりも一つ年上なだけなんだが、信じられないくらい大人な社会人だ(おまけに既婚者)。

まあ……出来る人は世の中がどうだろうと出来る、出来ない奴はどうあっても出来ないってことさ。



( ´_ゝ`)「はいはいなんですか」

(・∀ ・)「ちょっとショボンとジュース出して来てくれよ、ケース売りのやつ」


19.
俺は裏手の商品置き場に回った。

ショボンがダンボール入りのジュースを満載したカートの前にいる。


(´・ω・`)「どうも完全犯罪さん」

( ´_ゝ`)(こいつがショボンか。チッ、童貞くせえツラだぜ)


自らもまた童貞ながらに俺はそう思った。


( ´_ゝ`)(だがこれはチャンスだな。この疎外感の突破口になるかやも知れぬ)



この店の労働力の大半は学生アルバイトと言う高校生だか大学生だかで占められており、純粋なフリーターと

言うのは俺を含めてもわずかしかいない。

特に高校生から見れば俺はかなり年上になるので、いまいち仲良くなれずにいた。

この童貞を切り口にそいつらと仲良くなりたかった俺は、精一杯の親しみを込めた。


( ´_ゝ`)「ああ、よろしくな。俺完全犯罪って言うんだけど自己紹介したっけ? フヒヒ」
20.
(´・ω・`)「いえ。してません」

( ´_ゝ`)「そーかそーか、俺は完全犯罪! カンザイって呼んでくれよな、よろしく」

(´・ω・`)「はあ……ショボンです、どうも」

( ´_ゝ`)「まあそうカタくなんな」


今にして思うと兄貴風吹かせてるただのイヤな奴だな俺は。


( ´_ゝ`)(ケッ、非リア充代表みたいなツラしやがって)

(´・ω・`)「ああ、そいじゃあ持って行きましょうか」

( ´_ゝ`)「おうよ」


カートを引っ張って売り場に向かう。

そこでジュースを並べていると、恐るべきことが起きた!

そう、俺とショボンは何事もなくケース売りジュースを床に積んでいたのだ。

すると誰かがショボンの背中を掌で叩いた。

21.
ぱしん。


( ´_ゝ`)(ん……? 何だ……? 誰かいるぞ……あの童貞ヅラの背後に……)


  (*゚ー゚)
ドドドドドドドドドド


( ´_ゝ`)(……?)

(*゚ー゚)「こらぁ、何やってんだショボンくぅん」

(´・ω・`)「え? ジュース積んでんだよぉ」

(;´_ゝ`)(ばっ……!! バカなっ!?!?)


同僚の女子店員が……奴に話しかけている、だと……?

いや、話しかけてるだけじゃないッ!!


(´・ω・`)「仕事忙しいんだろ、こんなとこで遊んでんなよー」

(*゚ー゚)「今から休憩時間だもーん。あ、ねえねえ、それからねえ……」
22.
       ・・・・・・・・・・・・・・・
(;´_ゝ`)(楽しそうにおしゃべりしてやがるだとォ―――――ッッ!?!?)

(;´_ゝ`)(童貞には決して成しえない事をッ!! こいつ!!

      困難な……例えるならば水の上を歩くかのようなッ……それを! 当たり前のような顔でッ!!)

(;´_ゝ`)(はッ!? ま、まずいッ)


二人から放たれるリア充オーラが氷の刃となって俺の繊細なハートに襲いかかる!

         ザ・ブーン・リスペクツ
 ( ´_ゝ`)『乙 の 回 顧』ッ!
ズバァァ――z__ン


『乙の回顧』は俺が過去に投下した作品についた乙の数、または感想などを力に変える能力ッ!!

リア充的光景を目前した際、俺の中で荒れ狂う嫉妬とッ! 敵意の嵐ッ! それを防御するッ!!


キャッキャ(´・ω・`)(*゚ー゚)ウフフ

(;゚_ゝ゚)「うおおおッ」


23.
(´・ω・`)「仕事なんだよー向こう行ってろよー」

(*゚ー゚)「ふんだ。じゃあまたあとでね」


ズギャァッ


(;´_ゝ`)(お、終わりかッ……!? ふ、防ぐのがやっとだった)


その時、俺の中であるひとつの疑惑が芽生えた……

いや、疑惑ではなく、半ば確信ではあったのだが、俺はそれを認められずにいたのだ。


( ´_ゝ`)(こいつ、まさか『リア充』……なのか? このボーッとした童貞ヅラがッ……)

( ´_ゝ`)(し、信じたくねえッ……信じたくはねえが、あの女の子と交わした何気ない会話……

      というか、女の子と接してもまったくの平常心ってツラだった……ッ!!)

(´・ω・`)「あ、どうもカンザイさん。すんませんね」

( ´_ゝ`)「いやあ別に」


24.
ジュースを積んだり並べたりする作業を済ませ、俺たちはそれぞれ自分の仕事に戻った。


(;´_ゝ`)(やれやれ、まったく会話が続かなかったな。よもやあいつの正体がリア充だったとは)

从'ー'从 ワーイワーイ

lw´‐ _‐ノv オカーサーン

(*´_ゝ`)(おお、うちの店によく来る幼女姉妹)


幼稚園児らしいちっこい姉妹なのだが、どっちが姉で妹なのかいまだにわからない。


从'ー'从「おにいちゃん、こんにつはー(まだうまく喋れないらしく、『こんにちは』をこう言う)」

lw´‐ _‐ノv「こにちはー」

(*´_ゝ`)「はい、こんにちは」

从'ー'从「これいいでしょーこれー」

lw´‐ _‐ノv「いいよいいよーあげるー」

( ´_ゝ`)「ん? 何これ」

25.
姉妹は俺におもちゃの鏡のようなものをくれた。

ちなみに俺が親や妹以外の娘からものをもらうのは生涯でこれが初めてだ。


( ;_ゝ`)「くれるの? ありがとーありがとー」

从'ー'从「うひー」

lw´‐ _‐ノv「もへへーん」


どうも小さい子の言ってることというのはよくわからないが、くれるらしい。

俺のように女性が見た瞬間に眼を反らすタイプの男としては、感涙しかねないくらい嬉しかった。本気で。

向こうで姉妹のお母さんが呼んでいる。


o川*゚ー゚)o「シュー、渡辺、行くよー。こっち来なさーい」

从'ー'从「じゃあねー」

lw´‐ _‐ノv「ウェーイ」

( ´_ゝ`)「はいありがとね、またね」

26.
俺は手を振って見送った。

いやあ今日はいい日だ。


(*´_ゝ`)「人生ぃぃはぁあっなたが~♪ 思っうほどっ悪っくぅないぃぃ~ん♪」

o川*゚ー゚)o「……あら? お母さんの鏡は?」

从'ー'从「しらなーい」

lw´‐ _‐ノv「どっか行ったー」

o川#゚ー゚)o「ちょっと、なくさないでねって言ったでしょ!! どこやったの!?」







( ´_ゝ`)





27.
( ´_ゝ`)「すんません、あのこれ」

o川*゚ー゚)o「あらー! どこに落ちてました?」

( ´_ゝ`)「あーいや、えーと……まあ、そのへんに……」

从'ー'从「かーがーみー」

lw´‐ _‐ノv「たーらーこー」

o川*゚ー゚)o「どうもありがとうございました」

( ´_ゝ`)「いえいえ」


鏡を返した俺は無言で仕事に戻った。


( ´_ゝ`)(……何故俺は女性の好意を求めれば求めるほどみじめな結果になるんだ……)


今にして思えば、あの幼女姉妹は俺に鏡をくれたんじゃなくて、見せてくれただけなんじゃないか。

それとも「お前の醜い顔を自覚しろ」って意味だったのだろうか。



28.
これはこの日の出来事じゃないが、ちょっと気になったエピソードなので紹介しとく。

俺が棚の500mlペットボトルジュースを補給していた時のことだ。


( ゚∋゚)「ちょっとすいませんね店員さん」


おっさん、と言うかじいさんが俺を呼びとめた。

明らかに戦争に参加してた世代だ。


( ´_ゝ`)「はいはいなんでしょう」

( ゚∋゚)「このジュースを一箱くれんかのう」

( ´_ゝ`)「これですか」


するとじいさんの隣にいた、赤の他人だとばかり思っていた美女が加えた。


川 ゚ -゚)「コレ一箱何本入リデスカー」

(*´_ゝ`)(おお、アジアンビューティー)

29.
中国語(韓国語かも)のなまりがあるその女性は確かに(少なくとも童貞基準では)美人だったが、

めまいがするような強烈な香水のにおいをプンプンさせていた。


( ´_ゝ`)「えーと24本ですね(お水くせえな)」


俺ですらそう思えるほどキャバい姿だ。

一箱用意して持ってったわけだが、一体あの二人の関係はなんなんだ?

じいさんは完全に日本人だったし、まさか親子じゃあるまい。

恋人……?

AKB48がローテーション組んで一晩中フェラしたって勃ちそうにないあのジジイの?


( ´_ゝ`)(わからん……ホステスかな?)


まあ、この店にもまれにやたら露出の多い服着たフィリピン人らしき姉ちゃんは来るが。

あのじいさん、騙されて年金巻き上げられてるくせえな。


30.
品出しの他に多い仕事が商品の案内だ。

食品売り場には千以上の商品があるので、お客さんが欲しいものを見つけられないことは多い。

お前らも経験あるだろ?

ここで働き始めて約一年、売り場に出ていれば半分脳死状態の俺でも大体は覚える。


('、`*川「すいませーん」

(*´_ゝ`)「はいはい」


その日、俺に案内を頼んできたのはレジ打ちの中で一番かわいい娘だった(*二週間のあとがきの娘とは

別人です。あの子はもう辞めたっぽい)。

客が土壇場で取り換えを要求したりすることが結構あるんだけど、レジ打ちは売り場に出ないので商品の

在り処に詳しくない。

だからこうして俺とかに聞いてくるってわけ。


('、`*川「あのねージュース探してるんですけどー」

31.
('、`*川「ふるふるシェイカーってやつなんですけどーこういうー」


その娘は手を軽く握って上下に動かした。

あの細く長くつややかで、真っ白な指を。

軽く握って、上下に。

上下に。


(*´_ゝ`)

('、`*川「こうやってー振ってから飲むジュースなんですけどー」

(*´_ゝ`)

('、`;川「あの、わかりませんか?」

(;´_ゝ`)「えあっ!? ええと、ふるふるシェイカーはもう売り場に置いてないよ」

('、`*川「そうですかーありがとうございますー」


生きてれば、いいことだってある。

32.
閉店後に明日の特売品の値札を付け替えて後片付けをしたら、仕事は終わりだ。

八時閉店で事後処理を行い、家に帰るのは九時ちょっと前になる。


( ´_ゝ`)「今日も疲れた疲れたと。早いとこ帰って酒飲もう」


店の裏口から出た、その時だった。


  (*;;;;;;;)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


( ´_ゝ`)(何だ……? 誰いるぞ?)


  (*゚ー゚)
ヌゥゥ――z__ン


( ゚_ゝ゚)(まっ…… ま さ か ッ こんなことが……こんなことがあるわけが……ッ)


俺は振り向いたッ!!

33.
(´・ω・`)「お待たせー」

(*゚ 3゚)「おそぉい。ぷんぷん」

       ・・・・・・・・・・・・・・
(;゚_ゝ゚)「待ち合わせて一緒に帰っているッ!?」

(;´_ゝ`)「それはつまり……い いや考えるまでもねえがッ……あ あえて考えずにはいられねェーッ」


店内で会うだけの顔見知りではなくッ!!

店外でも付き合いがある……い いや こ これはもう『友達』とかじゃねェェエッ!!


(;゚_ゝ゚)「『高校生のカップル』だってェェ―――ッ!?!?」


そ そんなものが存在していたのかッ!! 本当にこの世の中にッ!?


(´・ω・`)「帰りコンビニ寄ってこーよ」

(*゚ー゚)「いいよー」

(;´_ゝ`)(いかん!! 『乙の回顧』ッッ!!)

34.
だがしかし!! 想像以上の圧力ッッ!!


(;゚_ゝ゚)(チクショォォ さ……さっきまでは『ただの友達だろう』と自分を納得させていたッ

      だからあの程度のダメージで済んだ……しかし今ッ!! それがッ! 完全に裏目に出た!!

      『そうであって欲しくない願望』が『そうであった現実』になってしまったッ! 今ッ!

      俺の嫉妬と憎悪はもはや抑えきれない~~~~ッッ!!!)


どんな過去の栄光を思い出してもこれを防ぐのは不可能……

俺は必死に自らを鎮めた。


( ゚_ゝ`)(落ち着け……『乙』の数を数えて落ち着くんだ……

      乙は俺という存在の肯定……俺に勇気を与えてくれる……)

('、`*川「お疲れさまでーす」

( ´_ゝ`)「あ、はい。お疲れさま」

(*´_ゝ`)

35.
俺がペニサスちゃんのケツを見送っている間に、あの二人は消えていた。


( ´_ゝ`)(何とか今回も乗り切ったが……つ 次はねえものと思った方がいいッ……)


これから毎日あいつと顔を合わせるのか……

『彼女持ち』と知ってしまいながら、毎日。

俺は背中を丸めてトボトボと家に帰った。


( ´_ゝ`)「あれが……『リア充』……」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


また鬱々とした夜が来る。

永遠に明けないかのような、精神を侵す暗闇がやって来る。

食事を終えた俺は自分の部屋のパソコンをいじっていた。


( ´_ゝ`)(……)
36.
(;´_ゝ`)(ダメだ、今日も一行も書けない……)


投稿作は相変わらずほったらかしで、エミュでファミコンなどやり出す始末。


(*´_ゝ`)(アイドル八犬伝は面白いなあ。エリカたんハァハァ)


俺は子供の時代にあまりゲームソフトを買ってもらえなかったので(というか貯金ができないボンクラな

ガキだったので)、こうしてファミコンソフトをプレイして懐古に浸るのが好きだ。

ちなみに俺のゲームハード歴はひどいもんだ。

ファミコンディスクシステム、PCエンジン、メガドライブ(CDも買った)、ネオジオ、セガサターン、

トドメのドリキャスの順番で買ってその都度後悔しまくった記憶がある。


(*´_ゝ`)(まあPCエンジンとサターンはエロいゲームが多くて良かったけどな)


ゲームに飽きたら映画でも見るとしよう。

俺の好きなのは犯罪モノだ。

37.
夜も更け、布団に入れば再び襲い来る鬱と不安の波。


( ´_ゝ`)(今日も俺は将来の為に何一つ行動できなかった……)


最近親が定年が近いことをほのめかし、ナチュラルに俺に圧力をかけてくる。

実家にいられなくなったら今の世の中で俺が生きてく方法などあるまい。

ゴミ捨て場で力尽きてカラスの餌というのが末路だろう。


( ´_ゝ`)(……)

( ´_ゝ`)(二十数年の俺の人生で、ある一つの結論が出た。

      それは、『俺には向いてない』ってことだ。

      人にはみんな適正があって、スポーツとか英語とか数学とか、得意不得意がある。

      だからつまり、俺には向いてないんだ。

      人生とか社会とか、この世の中全部が丸ごと俺には向いてないんだ。

      俺は数学が苦手な人が暗算が出来ないくらい、人生が出来ないんだ)

38.
高校中退(定時制に行き直して高卒の資格は取った)、大学中退。

落伍に次ぐ落伍。

生まれながらのドロップアウター。

中学時代から俺にはすでに予感があった。

「俺はきっとこの先何一つ上手くいかないだろう」という、確信にも似た予感が。


( ´_ゝ`)(大失敗♪ 大失敗♪ 生まれた時点で大・失・敗~♪)


自作の脳内ソング『人生大失敗音頭』を奏でつつ(脳内で)、俺は眠りに落ちていった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


翌朝。

相変わらずgdgdな気分で目が覚める。


(;´_ゝ`)(チクショー、眠りが浅くて全然疲れが取れねえ)

39.
飯を掻き込みながら誰も見ていないような自分のブログを更新する。


( ´_ゝ`)(コメント付かねえなあ)


これがナギ戦記だとかariel(アルファ作者のブログ)なら、本当にどうでもいいような内容でもズラッと

米が並ぶんだが、生憎俺のブログには稀にしか反応がない。

まあ俺が読者なら反応に困るような記事ばっかりなんだけど。

それが済んだら飽きもせず他のブログやVIPの感想スレなんかで俺や俺の作品が話題になっていないか

探すという、砂漠の砂をコップの水で湿らすかのごとき空しい日課の始まりだ。


( ´_ゝ`)(一番最近投下した作品名で検索検索検索!)

( ´_ゝ`)(……)

( ;_ゝ;)(もうやだこの人生)


批判されてるならまだマシだ。

俺の名は批判される価値すらない。
40.
一週間くらい自分の名前をブログでもスレでも見ないと、この世のすべてから忘れ去られた気分になる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

<ヽ`∀´>「人生で最も惨めなこととは、世界のすべてからほったらかしにされる事ニダ。

      社会、家族、友人、同僚、それに好機や出直す機会、出会い……」
.∧_∧
( ´_ゝ`)「お前の祖国のことわざか?」

<ヽ`∀´>「違うニダ。ウリの経験ニダ」


そう言えばこいつが面会に行ってるとこは見たことがない。


<ヽ`∀´>「そういう人間はカネか麻薬しか救いが無くなるニダ。

      最後に結局ここか墓穴に行き着くニダ。

      でもあんたは違うニダ……魂の救済があるニダ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

自作品からの引用だが、俺にとっての救いとは何だろう?

救いを求めて始めたブーン系でまで何故こんな気分になってるんだ?
41.
作品を投下することで手軽に得られる称賛。

結局欲しいのはそれだけだ。


( ´_ゝ`)(『クーは和歌山出身のようです』でも読もうかな……)


最近のお気に入りだ。

俺はほのぼの作品は書かないが読むのは好きだ。


(*´_ゝ`)(ええのうええのう、田舎娘はええのう。それに俺もこんな青春を送ってみたかったのう)

( ´_ゝ`)(……)

( ´_ゝ`)(それは無理だな……何て言うか、俺のすべてにおいて無理だ……)


定時制に通っていた頃のことだ。

一年の時からずっと同じクラスだった娘がある日、俺にニコニコしながら話しかけてきた。


ζ(゚ー゚*ζ「えへへ……あ、あのねー、あのねー」

42.
( ´_ゝ`)「?」


何をそんなにもじもじしているんだ。

これはもしかして、俺と友達になりたいのか!?

生涯童貞を運命づけられたこの俺の不幸の輪廻は、今まさに断ち切られようとしているのか?!


(;´_ゝ`)「なななになななな何かな? ん?」

ζ(゚ー゚*ζ「えーっとね。えーと……」

(*´_ゝ`)ドキドキドキドキ

ζ(゚ー゚*ζ「名前何だっけ?」







( ´_ゝ`)


43.
重ねて言うが俺とこの娘は一年の時から同じクラスだった。

でもってこの会話(?)をした時は確か二年だか三年の時だった。

俺は明るくて性格が素直そうな彼女の事が割りと好きだったんだが、彼女からすれば俺など

存在していないも同然だったわけだ。

でなけりゃクラスメイトの名前を忘れるか?


(  _ゝ )「完全犯罪……です……」

ζ(゚ー゚*ζ「そっかぁ、完全犯罪くんかー。ごめんねー。忘れてた」


彼女は本当に素直すぎた。


ζ(゚ー゚*ζ「先生がねー選挙委員は後で職員室にプリント取りに来てって」

( ´_ゝ`)「はい」


以後彼女と口を聞いたことはない。

……もうやめよう、こんな話。
44.
体を引きずるようにして歩き、バイト先のスーパーに向かう。

食品売り場で値引きされたお菓子を物色していると、俺は再び奴らの姿を見るハメとなったのだッ!!


(´;;;;;;;;;;`)(*;;;;;;;)
ドドドドドドドドドドドド

              ・ ・・・
( ゚_ゝ゚)(そ そんな……ま、まさかッ!?

      お 俺は夢でも見てるのか!?)


(´・ω・`)(*゚ー゚)
バルバルバルバルッ

           ・・・・・・・・・・
(;゚_ゝ゚)(い……『一緒に出勤してやがる』だとォォ―――――ッ!!)

(*゚ー゚)「お菓子買ってこー、お菓子」

(´・ω・`)「太るぞー」

(*゚ 3゚)「そんなことないもーんだ。ぶー」


45.
(;´_ゝ`)(女の方はあんなに楽しそうにッ……まるで今にも歌い出しそうじゃないかッ!!)

(´・ω・`)

( ´_ゝ`)(それにあの童貞ヅラの余裕のある表情はどうだ……

      まるで連れているのが女とかじゃなく、例えるなら子犬か何かであるかのようじゃあないかッ!!

      『主導権』を握っているのは俺だと言わんばかりに……)


俺は腹の底から戦慄したッ キンタマ縮み上がるってヤツだッ


( ´_ゝ`)(わかったぞ、『違和感』が……

      こいつと初めて出会った時から感じていた、あの『違和感』の正体ッ!!)


更にッ! 女はあろうことか柿の種チョコレートコーティングを買うつもりだッ!
・・・・・・
それはまずいッ!! ものすごく(味覚的な意味で)まずいということを知らないのかッ!?


(*゚ー゚)「アハハ、これ買ってみよーよー」

(´・ω・`)「えーおいしくないよ」
46.
(;´_ゝ`)(『卑屈さ』だッ!! こいつにはあの童貞特有の『卑屈さ』がまるでない……ッ

      何となく自分は他人よりも劣ってるんじゃあないかっていう、あのいわれなき『劣等感』……)

(;゚_ゝ゚)(頼む、『乙の回顧』ッ! 持ち応えてくれェェエエエエエ――――)


俺の脳裏を巡るのは……そう!『初投下』の作品!!

『初投下』にも関わらずオムライスにまとめられたという、俺の唯一のプライドの発起点ッ……!!


(´・ω・`)

( ;_ゝ`)(ダ ダメだッ! こいつの前にいると他でもない『俺自身』が、俺を見下げ果ててしまう……

      この男の前では俺に何一つ勝てるポイントがないという絶望感ッ……!!

      も もはや耐え切れない! げ 限界だ……も もう逃げるしか……)

(´・ω・`)「あ、薬局寄ってこーよ」

(*゚ー゚)「いいよー何買うの?」

( ´_ゝ`)(あ、危ねェところだったッ 向こうから行ってくれたか……)


47.
(´・ω・`)「ゴム切れてたじゃんか、買っとかないとー」

(*///)「バ バカッ!! こんなところで買わなくてもいいでしょー、もぉおおおおお!!

   は、恥ずかしいいいいい……」













(  _ゝ )


完全犯罪 スタンド名『乙の回顧』
再起不能


TO BE CONTINUED→

48.
仕事が終わり、俺はヘトヘトになった体を引きずって暗い帰路につく。


(ヽ´_ゝ`)(俺が『ブラックジャックのようです』のスレに「乙wwww」と書き込んだその瞬間……

      あいつは射精したに違いない……)


夜道は続く。

いつまでも終わることなく、果てしなく続く。

まるで俺に夜明けなど永遠に来ないと嘲笑うかのように。


学歴もなく貯金もなく交友関係もなく、恋人など居よう筈もない。

この世のあらゆる道から脱落し、かと言って獣道を切り開く体力があるわけもない。

振り向けばこれまで歩いてきた道はどうしようもなく暗い。

これから行こうとしている道もまた、同じくらい暗い。

俺はただずっとずっと、ヘトヘトになってこの夜道を歩き続けるだけだ。

誰もいない道を、誰にも気づいて貰えないまま。

49.
( ´_ゝ`)(俺はどうすればいい?

      俺はいったい、どうすればいいんだ?)


俺は二十歳を過ぎた今なお、何もわからないでいる。

それは頭の中に何一つ指標となるようなものがないからだ。

だってそうだろ?

俺に何か武器があるのか?

いったい俺のどこにこの凶暴で残酷な社会に立ち向かえるような強みがある?

わからないんだ。

どっちへ行けばいいのか、何をすればいいのか。

どう生きて行けばいいのか、どうするべきなのか。



俺は、本当に何もわからないままなんだ。


おしまい(俺の人生も)
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