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('、`*川ペニサスさんが風紀委員に立候補するようです

ジム・トンプスン『ポップ1280』より。
もっとも邪悪な女に入りきらなかったネタを編集して一話に詰め込んだったった

1.
 鏡の中の女の子は、緊張した顔でこっちを見返してる。

クリーニングに出したばかりの制服。

真っ直ぐに伸ばしたリボン、校則通りの丈のスカート。

髪は丁寧にブラッシングしてあるし、グロスを塗った爪もピカピカ。
 

('、`*川「ゴホン。えー、わ、わたくしー、伊藤ペニサスはー、えっとー……

    及ばずながら、こ、このたび風紀委員に立候補さしていただきましてー、えーと」


……なんかイマイチ。

こんなんじゃ次の選挙は絶望的だよ。

 女子寮の自室で、姿見を前にわたしは一人ため息をついた。





ペニサスさんが風紀委員に立候補するようです




2.
 ここ、人工島に作られた学園都市ポッツヴィルは途方もなくでっかくて、生徒数だけでも1300人は下らないって話。

 風紀委員は生徒同士のモメ事を仲裁する、いわば一種の保安官的存在。

左腕につけた腕章がその証なの。


('、`*川(笑顔が足りないかな?)

(^、^*川 ヌフリ


 あ、ちょっとイイカンジかも。


(^、^*川「えー前期から続き、その実績を活かしてー、後期もですねー、わたくしはたゆまぬ努力をする所存でありー」

川 ゚ -゚)「何やってんだ、キモイ笑顔で」

('、`;川「キ、キモい!?」


 ルームメイトのクーが部屋に入って来て、テーブルにマグカップを置いた。

ベッドに腰を下ろす。 


川 ゚ -゚)「演説の練習か?」

3.
('、`*川「そうなのよー、そろそろ選挙近いしね」


 わたしは背筋を伸ばして制服をぴしっと伸ばした。


('、`*川「どうせ他にやりたがる人いないだろうし、後期も頑張んなきゃ!」

川 ゚ -゚)「あ、そう言えば聞いたか?」

('、`*川「あーうん、三点倒立クンニ法のこと?

    あれもう封印しちゃったんだよねー、頭に血が昇るしー」

川;゚ -゚)「違うっての。なんか一年から風紀委員に出馬するってさ」

Σ('、`;川「何と!? どこのどちらさま?!」

川 ゚ -゚)「んー、知らない。まあそれはそれとしては……」


 クーは仰向けにベッドに寝転がると、微笑んだ。


川*゚ -゚)「その三転倒立なんとかってやつ、ちょっと試してみたいかも」

('、`*川「んーふふふ、仕方ないなあ……でもちょっと偵察に行かなきゃだしー」

川 ゚ -゚)「ちぇっ」
4.
 部屋を飛び出そうとして、わたしは駆け戻った。

クーの唇を奪ってから、笑ってウインクする。


('、`*川「今夜は寝れると思うなよ」

川*゚ -゚)「もう、バカなんだから。早く帰って来いよな!」


***


('、`*川(先に票田に回っとこう、念入りに挨拶しとかなきゃ)


 ポッツヴィルの商店街を行く途中、わたしはところどころで立ち止まっては生徒に挨拶したり、バカ話に付き合ったりした。

一生懸命愛想良くして、飛び切りの笑顔を振りまいとく。


('、`*川「よろしく、よろしくですぅー」

川 ゚ 々゚)「はいよー頑張ってね」

('(゚∀゚∩「うんうん、頑張ってね」


 一方、韓国系の留学生も何やら抗議のデモみたいなことをしていた。
5.
<ヽ`∀´>「ウリたちにも選挙権をよこすニダー」

<ヽ`x´>「そうニダそうニダ」

('、`*川(あれはどうでもいいや)


 建物に入り、ファッション研究会の部室に行った。

友達同士で服の着せっこをしていた女の子たちが駆け寄ってくる。


(*゚ー゚)「キャー! ペニサス様よー!」

*(‘‘)*「マジイケメーン!!」

('、`*川「はいどーもどーも、どーもねー」


 愛想良く笑いながら、わたしはさっそく演説を始めた。


('、`*川「えーというわけでねえ、風紀委員選挙の季節が巡ってきましたが」

(*゚ー゚)「もちろんペニサスさま一択ですうう!」

*(‘‘)*「ですう! マジイケメンだし!!」

('、`*川「ありがとー、ありがとー」
6.
 うん、ここは問題ないみたい。

すると女の子たちがもじもじしながら、お互いに視線を交わした。


(*//ー//)「そ、それでぇ……〝お茶会〟の話なんですけどぉ」

*(///)*「今回もぜひ、ペニサスさまに参加してもらいたいんですぅ」

('、`*川「おや、もちろんもちろん」

从'ー'从「え~、お茶会って何~???」

(*゚ー゚)「渡辺ちゃんは最近入ったばっかりだから知らないかな?」

*(‘‘)*「今回出てみたい?」

从'ー'从「うん、楽しみだな~」

('、`*川「ところで、対立候補のことなんか知ってる?」

(*゚ー゚)「トソンちゃんですよ、すっごく勉強できるの」

从'ー'从「わたしと同じクラスだよ~、優しくていい人なの~」


 うーん、どうやら強敵らしい。


7.
('、`*川「わかった、色々ありがと。そんじゃ選挙の件、よろしくね!」

(*゚ー゚)*(‘‘)*「はーい」


***


('∀`*川(さっきの子、かわいかったな。渡辺ちゃんって言ったっけ。

    次のお茶会で……フヒヒ、あ、いけない、おねいさん涎が出ちゃう)


 気の抜けた顔で十字路の真ん中にある広場まで来ると、ちょうど例のあいつが辻演説してるとこだった。

思わず電柱の影に隠れるわたし。


ワイワイ( ´_ゝ`)(´<_` )( ^ω^)ξ ゚⊿゚)ξ('(゚∀゚∩ガヤガヤ

('、`*川(うわっ、何あの人数!!)

(゚、゚トソン「現在の風紀委員がまともに機能していないことは明白です!

    腐敗した制度に今こそ新風を! 浄化の時がやってきたのです」

<そうだそうだー

<その通りだー
8.
ξ ゚⊿゚)ξ「みんなあんたのこと応援してるわよ!」

( ^ω^)「頑張るお、一年は全員トソンの味方だお!」

('、`*川(す、すごい人望だわこれ……んん!?)


 トソンに寄り添うようにして立つ女の子に、わたしの目は釘付けになった。


川д川

(゚、゚*川(貞子じゃん!! わ、わたしのこと、う、裏切った……の……?)

川д川「?」


 わたしの既女のAAみたいな雰囲気というか視線に気付いたのか、彼女はぎょっとしてこっちを向いた。

しばらく呆気に取られていたけど、プイッとそっぽを向く。


('、`;川「ぐぐぐ、ぐぐぐぐ……! 許すまじ、マジ許すまじ!」


 わたしは思わず制服の裾を噛み締めてしまった。

トソンの演説が終わると聴衆は惜しみない拍手を送り、壇から降りた彼女を取り囲んだ。

9.
肩を叩いたり、励ましたりしている。

その中にはもちろん貞子の姿もあった。


川д川「頑張ってね、わたし出来る限りのことするから」

(゚、゚トソン「ありがとう、貞子さん。」


 もう一度こっちを向いたけど、バカにしたみたいに笑ってすぐにトソンの後を追って行った。


(゚、゚*川「むきいいい!!」


 地団駄を踏まんばかりのわたし。

すぐ隣の売店のおばちゃんが呆れたように声をかけてきた。


J( 'ー`)し「ありゃさすがに強敵みたいだね」

('、`*川「あ、おばちゃん」

J( 'ー`)し「勝算はあるのかい? あの子はそりゃあ立派な子なんだよ。

     入試はトップ、今も学年の首席だしね。正義感も強いし」

10.
 さすがは島内随一の情報通。


(゚、゚#川「お、おばちゃんまで……わたしと真逆って言いたいの!!」

J( 'ー`)し「そんなこた言ってないよ。でも対立候補がいる場合はアレでしょ、討論会があるでしょ。

     あの子に口で勝てるの?」

('、`;川「そ、そーだった……忘れてた」


 候補者は選挙前、島内のテレビで生中継される討論会に出席しなきゃいけないの。

わたし論理とか苦手だからなー……


J( 'ー`)し「それにねえ、ほら、あの貞子って子。知ってるでしょ」

('、`*川「うん」

J( 'ー`)し「あの子、前にイジメられててねえ。

     トソンちゃんが味方になってくれて立ち直ったみたいなんだよ」


 そりゃあたしが貞子に頼まれて手を回して、イジメの首謀者を退学に追い込んでやったからなんだよ!!

その恩を……こんな形で返されるなんて……
11.
怒りがいったん頂点を迎えると、あとはだんだん下がっていくだけになった。

少なくとも冷静さを装えるくらいには。


('、`*川「ふーん、そんなにスゴイ子なんだ」

J( 'ー`)し「あんたも引退時じゃない?」

('、`*川「うーん、なら何であんな噂が……?」

J( 'ー`)し「そりゃまあ……ん? 噂?」


 おばちゃんは訝しげな顔をしたけど、わたしはすっとぼけた。


('、`*川「んっ!? あ、ごめん、何でもないわ」

J( 'ー`)し「噂って何?」

('、`*川「何でもない何でもない。嘘かホントかもわかんない話だし」

J(*'ー`)し「なになに、教えてよ」

('、`*川「何でもないってば! じゃーね」


 好奇心に目を輝かせるおばちゃんを後にして、そそくさとその場を離れた。
12.
***


 翌日、昼。

 食堂で昼食を食べてると、クーがニヤニヤしながら言った。


川 ゚ -゚)「ねえ、聞いた? 風紀委員に立候補した子の噂」

('、`*川「んー? 噂って?」

川 ゚ -゚)「入試ん時にカンニングしたってやつ」

('、`*川「へー」

川 ゚ -゚)「見てみろよ」


 クーがスマホをタッチしてSNSに繋ぐと、案の定その手の噂がゴロゴロ流れてる。

素行はもちろん、在日だとか整形だとか、まったく関係ない誹謗中傷まで。

 どうやらわたしが蒔いた種が芽を出したみたい。

 あのあとおばちゃんはそこらじゅうで聞いて回ったんだろうな、「トソンの噂って何だ」って。

 それがこの閉ざされた島の中でぐるぐる、ぐるぐる回るうちにこんなことになった、ってわけ。

13.
('、`*川(しかしあくまでもただの噂、これだけじゃ弱いな。決定的なもう一押し必要かな)


 問題は貞子ちゃんだなー。

うぐぐ、わたしを差し置いてあんな女と……ベッドじゃ


川;д川「わたしはペニサスさまの奴隷ですう! 英語で言うとDO RAY DEATH!!」


とか言ってたくせに、ムキー!!

 そりゃイジメっ子撃退の報酬として貢がせまくったし、体売らせて売り上げを巻き上げたし、部活の全国大会で一位に

なった時は前後にバイブ入れさせたまま全校集会で表彰受けさせたりしたけど、それってあんまりじゃない?

あの子は「イジメをやめさせてくれたら何でもする」って言ったんだからさー!

 これは一度ちゃんと話す必要がありそう。


川 ゚ -゚)「ところで今日、授業終わったら買い物でも行かない? 新しい水着欲しいし」

('、`*川「えーこないだプレゼントしたじゃん、ブラジル水着。すんげえ食い込んじゃってるやつ」

川 ////)「バ、バカッ!! あんなの……お前の前以外じゃ着れない……」

('、`*川「んーふふふ、かわいいやつめ。今日はちょっと風紀委員の仕事あるから。根回ししとかないとー」
14.
川 ゚ -゚)「もう、そればっかりじゃないか」

('、`*川「すまんこ、すまんこ」


 消灯時間間際、町に出た。

 夕暮れの街では相変わらず韓国系の生徒が「選挙権を寄越すニダ」「チョパーリは謝罪しる」って騒いでる。


<ヽ`∀´>「あっ、ペニサス。我々も風紀委員に立候補したいニダ」

<ヽ`x´>「食堂にトンスルを置くことを要求するニダ」

('、`*川「あーはいはい、うん」

<ヽ`∀´>「これが最終通告になるニダ!」

<ヽ`x´>「受け入れられなければ無慈悲な報復でとんでもないことになるニダよ!」

('、`*川「わー怖い怖い」


 てけとーにあしらってから、西区にある女子寮に行った。どうせ断られるに決まってるから、連絡ナシで。

 裏口から合い鍵で入って、貞子ちゃんの部屋に忍び込む。

彼女はお風呂だか夕食だかに出てまだ帰ってなかったから、ベッドに腰掛けて待った。

15.
特にやることもないから、枕に顔をうずめてにおいを嗅ぎながら。


('、`*川「くんくん、くんくん! 貞子ちゃんのにおいくんくん!」

川д川

('、`*川「くんかくんかくんか!! くんかくん……あ、おかえり」

川д川「うん……」

('、`*川「ごめんね、勝手に入ってたわ」

川д川「何の用?」


 うわ、すっごくツンケンしてる。こっち睨んでるし。

 でも精一杯の虚勢だってことはすぐにわかった。明らかにあたしに腰が引けてるもん。


('、`*川「大丈夫大丈夫、そんなにビビらないでよー。ここから一歩も動かないからね。ドアも開けっ放しにしといてよ」


 貞子は言われた通り部屋のドアを開けたまま、慎重な動きで椅子に腰かけた。

 すぐにでも立ち上がって飛び出せるように腰を浮かした格好で。


16.
川д川

('、`*川「あのね、えっと……何から話そうかな」

川д川「あんたと話すことなんかないけど」

('、`*川「さすがにバイブin全校集会は悪かったってば! 後悔してるのよ、これでも」

川;д川「あんた〝弱〟だから全然平気だって言ったよね?!

    なのに……なのに、みんなの前で校長先生に表彰される時、遠隔操作でいきなり……」

('、`*川「悪かったってばもー。でもかわいかったよ、あのもじもじしてるとことかー、声ひっくり返っちゃったとことか」


 貞子が本気で怒ったらしく立ち上がりかけたので、わたしは「まあまあ」となだめた。


川#д川「それで何なの?」

('、`*川「うん。トソンちゃんについたのは復讐のつもり?」

川#д川「その通りよ!」


 おお、またハッキリと。


('、`*川「ねえ、そんなことやめてよー、何にもならないったら」
17.
川д川「ふざけないで! トソンは立派な子なんだから。優しいし、気遣いできるし、頭もいい。

    あんたなんかとは違うんだから。もう帰ってよ」

('、`*川「ん……」


 何にも言うべきことはないみたい。

 わたしはため息をついて部屋を出……るように見せかけて、ドアをぴったり閉じて鍵をかけた。


川;д川「なっ……ち、近……寄…………」


 悲鳴を上げかけたところで抱きつき、口を無理矢理自分の口で塞いであげた。

 ねじ込んだ舌で激しく咥内を愛撫しながら、引きはがそうと必死にもがく彼女の手首をねじ上げる。


川;д川「んはぁ、ああ、あああ……! やめ……て……んぐぅ」

('、`*川「んー、それ本気で嫌がってるのかなー? 全然力が入ってないみたいだけどー」


 貞子ちゃんは必死に顔を背けて、涙を流しながら声を絞り出した。


川;д川「も、もうあんたの言いなりになんかなるもんか……!」
18.
 ベッドに押し倒してから馬乗りになり、口を塞いだままポケットから結束コードを取り出す。

 貞子ちゃんの両手をベッドのパイプに縛り付けてから、口に丸めたハンカチを押し込んでおいた。


川;д川「うぐー! うぐー!!」

('、`*川「あんたを開発し尽くしたのはわたし。

    髪の毛一本まで、あんたの性感帯で知らない場所なんかいっこもないんだから。

    そのわたしから逃げられると思った?」」


 制服をまくりあげ、かわいいフリルのブラを押しあげると、控えめに隆起する胸の突起はもう固くなってた。

 桃色のつぼみを口に含んでねっとり転がしながら、手で触れるか触れないかの微妙なところで脇から胸、わき腹から

おへそのあたりをなでた。鳥肌を立てて感じながら、貞子ちゃんは気も狂わんばかりに悶え始めた。

 踏みにじられる恥辱に涙をこぼしてる。


('、`*川「こんなとこトソンちゃんに見られたらどうしようねぇ?」

川;д川「んぐー!!」


 口からハンカチを吐き出して、彼女はすすり泣きながら叫んだ。
19.
川///川「あんたなんか……あんたなんか……」

('、`*川(お、がんばるじゃない)


 あのトソンちゃんって子に相当入れ込んでるみたい。まあ、それもこの先の地獄(天国?)を味わうまでだろうけど。


('、`*川「いっぱい躾てあげちゃうからねー」


 さあこれからというとき、ふと窓の外に一筋の黒煙が立ち上るのが見えた。ずっと遠く、わたしの担当する南区から。


('、`*川「ん……?!」


 やっべえ、火事!?


 あわてて服を着直すと、はさみで彼女の結束コードを切った。

 きょとんとしている貞子ちゃんに手を振り、申し訳なさげに笑って部屋を飛び出した。


川д川

('、`*川「ごめーん、続きはまた今度ね!」

20.
 転げるようにして火元に走った。

 ヤバイヤバイヤバイ!! 火災ん時に風紀委員が避難誘導とかしないで、あんなとこにいたってバレたら……!!


('、`*川「こらあきまへんで! こらほんまにあきまへんで!」


 人に見られないように裏路地の抜け道を通り抜け、何とか地区に戻ると、多目的ホールが燃えていた。

 幸いボヤという程度だけど、けっこうな大きさの火がゴミ捨て場で燃え上がってる。

 わたしは人混みに紛れて現場に行くと、さも「さっきからここにいました」みたいな顔で野次馬を整理し、バケツリレーで

水を運ぶ運動部員を励まし、大声で「大丈夫だからー」「落ち着いてー」を繰り返した。

 全然汗なんかかいてなかったけど、汗を拭うそぶりをしてると、クーが人混みを割って出てきた。


川 ゚ -゚)「ペニサス! どこにいたんだ」

('、`*川「何をおっしゃる、わたくしは常にずっとここにいましたよ」

川 ゚ -゚)「ん? あ、そうなのか……まあこの人混みだしな」

('、`*川「これ、誰の仕業かなあ?」

川 ゚ -゚)「ニダーたちみたいだよ。選挙権がどうたらで怒って放火したって」

21.
('、`*川「あーなるほど」


 あらかた沈下し、騒ぎが収まってやれやれと一息ついたところで、教師に声をかけられた。


(´・ω・`)「ペニサスくん」

('、`*川「あっ、ショボン先生。いやー大事にならなくてよかったですよほんと。けが人いないみたいだし」

(´・ω・`)「明日の朝一番で職員室に来たまえ」

('、`;川「え? いやちょっと、明日は選挙活動が……」

(´・ω・`)「必ず来るんだ!」


 怖い目でこっちを見てる。

 わたしはハンカチで顔を拭こうとして、それを貞子の口に突っ込んだまま忘れたことを思い出した。


***


 一夜明けて翌朝、始業前。

 わたしは職員室前で待っていたショボン先生の後をついて行った。

22.
 連れて行かれたのは小会議室で、地区担当者のポッツヴィル職員ショボン、歴史教師ジョルジュ、それに高等部普通科の

教頭ダイオード。


('、`;川「こ、これはこれは……お歴々がお揃いで」
  _
( ゚∀゚)「火事のほうは大したこともなく幸いだった。犯人はまだわかっとらんがね、まあそれはこの際どうでもいい」

/ ゚、。 /「さてペニサスくん。いいか、嘘やごまかしは一切なしだぞ


 周囲の大人たちの視線がいっせいにわたしに集中した。


/ ゚、。 /「消灯後、君はどこにいた?」

(゚、゚*川(う、うわあああ!!)

/ ゚、。 /「どうしたのかね、どこか人に言えないような場所にいたというのかね」

('、`;川「あ、いいえ、いいえ。そそそんなことはな、なくてですね、あのあのあのわた、わたしはですね、

    その、風紀委員としての職務を全うしていて……」

(´・ω・`)「ほう? どんな仕事だね?」


 みっともないくらい取り乱していたわたしは、身振り手振りしながらあらぬことを口走った。
23.
('∀`*川「あっ、そうだ、不審者! 不審者がいたんです!」

/ ゚、。 /「ほう?」

(´・ω・`)「それで?」
  _
( ゚∀゚)「ふむ?」


 あ、まったく信じてない顔。

考えろ考えろ、考えなくちゃ、何か……何かいいアイデアは……!


('、`*川(あっ、そうだ!)

('、`*川「だ、だから、消灯後にうろうろしてる人がいたんですよ。

    こりゃ怪しいってんで。わたし、その人を追跡してたんです。

    生徒って感じじゃなかったな、大人の男の人だった」
  _
(;゚∀゚)「な……何言ってんだ、君は?」

('、`*川「でねえ、おかしなことにですよ? その人、なぜか外で生徒と会ってたんですよ。

    消灯後にですよ!? 未成年の子と大人の男性が夜に会うなんて、こりゃあ怪しいじゃないですか」


24.
 三人はしばらく呆気に取られていたけれど、素早く仲間内で視線を交わした。

 わたしが暗闇の中にむやみやたらにぶっ放した弾丸が命中したみたい。

 ま、ポッツヴィルにいる職員ってのはほとんどが単身赴任だし、そういうのを狙ってお金とか成績と引き替えにパンツを

下ろす女子生徒はいくらでもいるわけ。

  _
(;゚∀゚)(え……え? あの事か? もしかしてバレた……?)

(・ω・`;)(ハッタリか?! いやしかし、下手に追求してはヤブヘビになりかねん)

/;゚、。 /(まずい、まずいぞ、あの事か?)

('、`*川「それでですね、不審者のその人となりですが、うーん……背格好は、この中で誰が一番近いかっていうと……」


 わたしが順番に顔を見回すと、たちまち三人の顔色が変わった。


(・ω・`;)「あー、ああ! まあアレだな、うん、確証がないのにそういうことを言ってもまあアレだ。

    逆に混乱するだけだし……ねえ、みなさん?」
  _
(;゚∀゚)「う、うむ。まあ……そうだな」

/ ゚、。 /「その……その通りですよね、ええ」

25.
  _
(;゚∀゚)ドキドキドキ「ま、まあ、今回のとこは不問にしておこう。下がっていい、ご苦労だった」

('、`*川「どもー! 失礼しまんもーす」


 とびっきりの笑顔を作って部屋を出た。

 歩きながら思い切り伸びをする。


('、`*川「あー疲れた。今日はすぐお風呂入ってもう寝ちゃおう」


***


 翌日、昼。

 わたしは人のいない空き教室で人を待ってた。

 机の上に座って洋梨のタルトをかじってると、一年の男子生徒がやってきた。


('、`*川「お、来た来た。ごめんね呼び出しちゃって」

('(゚∀゚∩「何か用ですか? 僕は風紀委員に目を付けられるようなことしてないけど」

('、`*川「あーうん、大した話じゃないの」
26.
 この子のことは女子の間ではけっこうな噂になってた。

そりゃもうたいそうな美少年で、ちょっと気弱げで女の子みたいな顔立ちをしてる。

 わたしは口元をペーパーナプキンで拭ってゴミをまとめて、机から滑り降りた。


('、`*川「ちょっと聞きたいことあって。あのね、えっと……ちょっと小耳に挟んだんだけど。

    あなたとショボン先生のことなんだけど」

('(゚∀゚∩「!!」


 彼はぎょっとして息を飲んだ。


('(゚∀゚∩「し、知らない。誰がそんなこと……」

('、`*川「大丈夫、誰にも言ってないから。ねえ、もし弱みを握られてるとかなら、相談してくんないかな。

    ほっとけないんだ」

('(゚∀゚∩「……」


 いかにも100%あなたの味方、って顔であたしは彼の肩を抱いてあげた。


27.
('、`*川「絶対あなたには迷惑がかからないようにするから」

('(゚∀゚∩「……」


 彼の伏せた目を見つめると、彼はこっちを見返してきた。

 わたしはその瞳の中に、わずかに迷いがあるのを見逃さなかった。


('、`*川「お願い、話して。わたしの権限の限りで悪いようにはしないから」

('(゚∀゚∩「……ペニサスさんのことは知ってる。バカっぽけど頼りになるって」

('、`;川「バカっぽいは余計だけど、うん」

('(゚∀゚∩「でもダメなんだ。だって、もし噂になったら……証拠は取ってあるけど……」

('、`*川「マジで? 話が早くて助かるわ」


 彼は涙目になって顔を振った。


('(;∀;∩「でもダメなんだ。表に出たら僕、学校にいられなくなっちゃう」

('、`*川「ねえ、こうしない? あのね、わたしどうしても次の風紀委員選挙も当選したいわけ。

    当選させてくれたら後期に出来る限りの証拠を集めて、別件であの変態野郎を免職に追い込んであげる」
28.
('(゚∀゚∩「本当?」


 彼は長いまつげを震わせて顔を上げた。

なるほど。ホモ野郎の好きそうなタイプだわ。

わたしはにっこり笑ってあげた。


('、`*川「任せて。お互いビジネスライクに行きましょ」

('(゚∀゚∩「わかった」


***


 討論会の日がやってきた。

 メディア科の生徒たちが大講義室にセッティングし、コードや機器をあちこちに広げてる。

 そのカメラが向く方向には向かい合って置かれたテーブルと椅子。


::('、`;川::「ききき、緊張するううう」

川 ゚ -゚)「頑張って、ほら深呼吸」

29.
('o `*川「すうううう! はあああああ!」


 制服はクリーニングしたばっかりだし、リボンはクーに締めてもらって一片の歪みもない。

 腕章がいい感じに見えるようにちょっと引っ張ってから、わたしはテーブルについた。


('、`*川ガチガチ

(゚、゚トソン


 向こうは余裕しゃくしゃくって感じ。ホールの席を埋めてる支持者から「がんばれー」って声援が飛ぶと、笑顔で

手を振り替えしてる。

 やっぱ根拠のない噂だけじゃ、不利はひっくり返せないかも……

 司会役が腕時計を見た。


(´<_` )「本番前っす! イケますか?」

(゚、゚トソン「もちろん」

('、`*川「ど、どうぞ」


30.
 ディレクターがカメラマンに合図した。


( ´_ゝ`)「それじゃ行ってみよう。3、2、1、スタート!」

(´<_` )「ポッツヴィルの千三百人の生徒の皆様、おはようございます!

     西区の風紀委員選挙を一週間前に控えた今朝は、恒例の立候補者の討論会の模様をここ大講堂から生中継で

     お送りします!

     ペニサス氏続投なるか、はたまた一年のトソン氏が新風を吹き込むのか! お二人とも今日はよろしくお願いします」

(゚、゚トソン「都村です! よろしくお願いします」

('、`*川「い、伊藤です。よろしこ、よろしこ」

川 ゚ -゚)ノシ


 聴衆席の最前列にいたクーが「リラックスしろ」って言いたげに手を振ってる。


('、`*川「よし、落ち着いて、落ち着いて……」

(´<_` )「あの、ペニサスさん?」


 やべ、声に出てた。
31.
('、`;川「あっ! ししし失礼しました」

(´<_` )「ではまずはお互いの意気込みを聞いてみましょうか。

      都村さんは『浄化』を公言しておりましたが、当選の暁にはどのようにポッツヴィルを変えて行きたいと

      お考えで?」

(゚、゚トソン「はい! 現職の風紀委員は職権を濫用し私服を肥やすことに終始しており、とても学園の生徒の生活に

     貢献しているとは思えません。

     わたしが当選した暁には、あらゆる腐敗を一掃することをここに宣言します!」

(´<_` )「これは頼もしい! さて、真っ向から職権濫用という言葉を突きつけられたペニサスさんは……?」

('、`*川「うぇっ? あ、はい」

(´<_` )「……」

('、`*川「……」

(´<_` )「あの?」

('、`;川「あ、いえ、はい! 腐ったミカンでごめんなさい!」

(´<_`;)「はあ……で、では次の質問に移りますが」


32.
 万事がこんな感じで、十五分間の討論会はトソンちゃんペースで進んでいった。

 討論会とは名ばかりのオンステージだね、こりゃ。

 終盤にさしかかり、そろそろ〆となった時。


(´<_` )「ではペニサスさん、何か一言」

('、`*川「んーとね、こうして聞いてみるとね、やっぱりトソンちゃんのほうが風紀委員には向いてるかなあって思います。

    立派な子だしー、わたしあんなにハキハキ喋れないしなあ」

+(゚、゚トソン


 負けを認めたかっていう顔の彼女に、わたしは申し訳なさげに笑った。


('、`#川「そんでね、わたし許せないんだけど!

     あの根も葉もない噂! いったい誰が流したんだろうね、ほんと!」

(゚、゚;トソン「え? あ、ああ……」

('、`*川「だからさ、ここでトソンちゃん、みんなに説明してあげてよ!

     なんであんな噂が立ったのかさ!」

33.
(゚、゚トソン「え?」

('、`*川「すっぱりさっぱり身の潔白を証明しちゃおう、ね?!」

(゚、゚;トソン「え……えっと、それは……」


 ここで初めてトソンちゃんは言葉に詰まった。


(゚、゚;トソン「それはですね、えーと……えーと」

<どうした、答えろよー

<何で黙ってんだー


 だんだん野次の数が多くなってゆく。

 彼女は返事に給したまま、目を白黒させた。

そらそうよ、こんな質問に対する答えは元からどこにも存在しないんだから。


川д川「待ってよ!」


 そのとき、聴衆席からひときわ大きな声が上がった。貞子だ。

34.
川д川「噂なんてそんなもんでしょ! 出所もわかんないような戯言じゃん」

<でも火のないところに煙はって言うし」

川д川「普段のトソンを見てたでしょ! もし今、ここにトソンが噂のようなことを実際にしてたのを見たって人がいるなら

    名乗り出なさい!」


 これにはさすがに静まった。


川д川「逆に噂がデタラメってことの証人なら、この貞子がなる!」

(゚、゚トソン「貞子ちゃん……」

<俺もだ!

<あたしもする! あんな噂デタラメよ!


 次々に生徒が席を立ち、その数半分以上。

司会はただオロオロするばかり。


(´<_`;)「えっと、これは……」

(゚ー゚トソン「どうですか、伊藤さん。あなたの小細工なんかしょせんこんなものです」
35.
('、`*川「ほえー」


 まさかここまでの人望の持ち主とは……!

講堂がトソンコール一色になろうという時、扉がパーンと開かれた。

ショボン先生はこの雰囲気にやや面食らってたけど、すぐにわたし、それからトソンを見た。


(´・ω・`)「あー、都村トソン!」

(゚、゚トソン「はい?」


 先生は大きく咳払いし、講堂内が静まるのを待ってから、二つの用紙を取り出した。


(´・ω・`)「これはお前の入試のときに提出した英文の小論文だが……」


***


 その前日。

わたしは喫茶店でショボン先生と会っていた。

 コーヒーカップを持つ手は震えてるし、妙に落ち着きがない。
36.
(´・ω・`)「な……何だね、話したいことってのは」

('、`*川(あ、ちょっとびびってる)

('、`*川「あのー、男の人についてちょっと聞きたいことがあって」

(´・ω・`)「ん? 何だいそりゃ」


 あの話じゃないのか、って感じでキョトンとしている。

 わたしは顔を赤らめてぶりぶりした。


(////*川「だからー、そのー……こんなこと、女子生徒に人気があるイケメンのショボン先生にしか聞けなくってー」

(´・ω・`)「何だね、ん? なんなんだね?」

('、`*川「そ、それじゃあ聞いちゃいますけどぉー」


 わたしはちっちゃい声で言った。


(////*川「たま、たま……たまーにーですねー、えっとー」

(´・ω・`)「たま? はっはっは、球技の話かな、はっはっは」


37.
('、`*川「男の人はみんなタマにホクロが三つあるんですか?」
  _
( ゚∀゚)

('、`*川「実はなおるよ君に教えてもらったんですけどー、ショボン先生はそうだって」


 先生の手が震えまくってコーヒーがカップからこぼれ落ちてる。


('∀`*川「そんなとこにホクロがあるって知ってるってことは、そこまで顔をこう、近づけてたってことですよね。

     なおるよ君は先生のに。『そう、そのまま飲み込んで……僕の三星球』って言ったって」


 先生は煙草に火つけようとしてるけど逆さまだし、親指震えてライターの歯車滑ってるし。


(((´゚ω゚`)))「ななな、な、なな、何を言っているのかわからないね」

('、`*川「(うわ、わかりやすっ)これはお借りしたものですが」


 わたしはスマホをタッチし、音声を再生した。

<や、やめてください、先生……!

<内申書はわたし次第だぞ、そんな態度でいいのか、んー?

38.
 ちゃんと進学して就職できないと奨学金の返済に困るんじゃないかね?

<うう……

<そう、そのまま飲み込んで……僕の三星球

(´゚ω゚`)「こんなところでやめろドアホ!!」


 掴み取ろうと伸ばした手をひょいと逃れ、わたしはもう一度笑いかけた。


('、`*川「実はお願いがひとつ」

(・ω・`;)「な……何が望みだ?」


***


(´・ω・`)「ネットで公開しているとある論文とそっくりなんだが、こりゃどういうことだ?」


 徴収の視線がさっとトソンちゃんに集中した。


(;、;トソン「でっ……デタラメです! ペニサスが何かして……」

<人のせいにすんのか!
39.
<騙したな、お前!


 罵声、ジュースの缶、その他が飛び交う。

あとはもうめちゃくちゃだった。

 わたしはさっさと会場を抜け出して、商店街でタルトを買って帰り、クーといっしょに食べた。


***


通達


都村トソン

入試に関して重大な不正が発覚したため、上記の者一名を退学処分とする。


ポッツヴィル校長


***


 さて、一週間後。

40.
 夕食の時間、ファッション同好会の部室に入ったわたしを迎えたのは・・・


(*゚ー゚)「ペニサスさま、風紀委員当選おめでとうございま―――す!!」

*(‘‘)*「まーす!! マジイケメーン!」

川*゚ー゚)「いえーい」

(・ω・`*)「おめっとー!」

从'ー'*从「うぇーい!」


 十数人の支持者のみんなの笑顔、拍手と歓声の雨あられ。

 テーブルに並べられたケーキとごちそう、こっそりお酒も少し。


('∀`*川「どーもどーも、これもみなさんのおかげですぅ」

川 ゚ー゚)「まあいろいろあったけど、よかったよかった」

(*゚ー゚)「どーぞどーぞ、どんどん食べてください」

('、`*川「お、タルト! イチジクかな。こっちはリンゴ?」


 お言葉に甘えて大好物をつまみつつ、低アルコールのシャンパングラスを掲げてみんなにウインクした。
41.
('、`*川「いやー今夜はほんとにねーわたしのためにこんな豪華なパーティをほんとにねー。

    及ばずながら来期も勤めさせていただきますぅ、応援のほどをよろしくぅ!」

<ワーワー

<キャーキャー

('、`*川「ありがとー、ありがとー! わたし頑張っちゃうからー!」


 歓談に興じてると、ふと、奥の布が被さったテーブルに気づいた。


('、`*川「んーと、頼んどいた例のアレはあれ?」

(*゚ー゚)「はい、もちろん!」

*(‘‘)*「ぬかりありません。マジイケメーン!」

('、`*川「よっし、そんじゃちょっとだけお味見を」


 女の子の一人がニヤニヤしながら布を取り払う。


川;д川「んぐー! んぐー!」


42.
 下着姿のままの貞子が、テーブルの上に大の字に磔にされてた。


('、`*川「これでまた独りぼっちね、貞子。

     まあそれもあんまりだから、もう一度仲間に入れてあげる」


 女の子の一人が白い布をかぶせた銀の盆を手にやってきた。

 布を取るとそこにはありとあらゆる太さ、機能の大人のおもちゃ。


('∀`*川「今夜一晩、正気で持ちこたえられたらの話だけど」


 その場の全員が笑いだした。

これから始まることへの、残酷な期待に。


川;д川「んぐー!」

(*゚ー゚)「ペニサス様、あれやってー!」

*(‘‘)*「やってやってー! マジイケメーン!」

('、`*川「よっしゃ、久々にやるか!」

43.
 タルトの皿をテーブルに置いて、わたしは笑って腕まくりをした。


('、`*川「はぁぁあああああ!!」

(*゚ー゚)ワクワク「あ、あの構え……久々に出るわよ!!」

*(‘‘)*ドキドキ「その快楽は無限! しかしあまりにも獰猛残虐な性技ゆえペニサスさま自ら封印したという伝説の奥義!」

(゚、゚*川「三点倒立クンニ法―――――――――!!!」

(( 川゚ q 。川 ))「ウボァアアア―――!!」


***


 さて翌朝。

わたしは高等部の校門の前に立って、登校する生徒たちに挨拶してた。

もちろん左腕につけたぴかぴかの腕章がよく見えるようにね。


(*゚ー゚)「おはようですぅ、ペニサス様」

*(‘‘)*「オハヨゴザマース! 今朝もマジイケメーン」

('、`*川「はい、おはよー」
44.
(*゚ー゚)「昨日はスゴかったですぅ」

*(‘‘)*「あの技、是非教えて欲しいんですけどー。マジイケメーン」

('、`*川「んふふ、ダメー。あれは一子相伝だからね」

 
川д川「お、おはようございます……」


 貞子が来ると、わたしはポケットの中でリモコンのスイッチを〝強〟にした。


川;д川「ひぐっ!!」

('、`*川「はい、挨拶はもっと大きな声で(ほーれほーれ! 強にしたり弱にしたり強にしたり弱にしたり)」

川;д川「お、おはようごっ……あひっ、あっ、あっ、あっ……ざい、ま……す!!」

('、`*川「よろしい」


 内股でもじもじした歩き方で行ってしまった。


('、`*川「はいおはよー、おはよー」

 わたしは挨拶を続ける。

45.
 羊ってね、自分の目よりも高い場所にある柵を飛び越えられないんだって。コワイから。

だから羊は自分の目の高さに広がる世界だけが全部。

まあ見てちょうだい、あの子たちを。


「トソンはやっぱり……」

「あいつ外ヅラいいと思ってたんだ……」

「エリートなんてのはやっぱり……」


 あの人たちはみんな同じ目線の高さであるべきだと思ってる。

自分より高い場所の目を絶対に認めない。自分と同じとこを這いつくばってるのが正しいと思ってる。

「嫉妬の平等意識」ってやつね。

彼らを導く資格を持つのは、それよりもはるか高い場所から見下ろす羊飼いだけ。

 なんとなく気分がよくなって鼻歌なんか歌っちゃったりして。


('、`*川「たーまにみっつー♪ 星みっつー♪ ふふんふーん♪」

(・ω・`;) ビクゥ!!

46.
 後ろでどさどさという音がして振り返ると、ショボン先生がいた。

取り落とした出席簿と教科書を拾い集め、あわててその場を早足に去ってゆく。

あのツラも今期で見納めだね。

 始業前になって生徒の姿が見えなくなると、わたしは大きく伸びをした。

今日もいい天気だし、こんな日は何かいいことありそう!


('、`;川「あーっ、もうこんな時間じゃん! やっべえ、一時間目が始まってしまう!」









 さあ、今日も一日がんばるぞ!

 伊藤ペニサスはポッツヴィルの風紀委員、今日もみんなの笑顔のために奔走しまっす!



おしまい
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