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从 ゚∀从のお兄様は世界一のようです(´・ω・`)

ショボンは変態に限るよね。
ラノベ合作という、絵を元ネタにして書くという祭りに出た時の作品。
絵師様本人に更に絵を描いてもらって俺失禁。

ショボ×ハイ 絵師殿に描いていただいた絵。感謝のキワミアッー


1.
ここはとある地方都市。

郊外に向かう途中にある小さな町にショボンの家はあった。

どでかい日本家屋にどでかい日本庭園、うようよいるお手伝いさん。

彼の家は地元の名家で、先祖はこのあたり一帯を支配する豪族であったという。


(´・ω・`)「うむ、今日も最高にいい男だ」


鏡の前で髪を撫で付け、制服のネクタイを一ミリの誤差もなく真っ直ぐにする。

長男・ショボンが部屋を出ると、ボサボサ頭の妹がパジャマのままやってきた。


州 ゚∀州「兄ちゃん、おはよー! 今日もションボリしてんな!」

(´・ω・`)「……」




ハ イ ン の お 兄 様 は 世 界 一 の よ う で す


2.
二人並んで朝食の席に着く。

外交官の父親とその秘書の母親は仕事が忙しく、一年の七割くらいは海外で暮らしている。

こうして二人+給仕だけの食事もいつものことだ。


从 ゚∀从 ガツガツ

(´・ω・`)「ご飯に味噌汁かけるな。お前は猫か?」

从 ゚∀从「いいじゃんか。……あっ」

(´・ω・`)「ほらこぼした。お前は姿勢が悪いんだ、背筋を伸ばせ、あと肘を突くな」

从#゚∀从「うるさいなもー!」

(´・ω・`)(我が妹ながらこのデキの悪さには呆れるな。同じものを食って育った筈なんだが……)


粛々と食事を済ませたショボンは玄関に行き、革靴に足を通した。

家の前に立ち、腕時計を眺めることしばし。


(´・ω・`)「……遅いな。何やってるんだハインは」

3.
ややあってから学生カバンを抱えたハインがのんびりやって来た。


从 ゚∀从「お待た!」


ショボンは咎める視線でハインの首元を指差した。


(´・ω・`)「ネクタイ曲がってるぞ」

从 ゚∀从「お? ああ。だって自分で出来ないんだもん」

(´・ω・`)「いい加減覚えろよ」


ハインのネクタイをキチッと締めてやり、学校に向かう。


( ・∀・)「やあ! ショボンくん、ハインちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「おっはよー」

(´・ω・`)「うん、おはよう」

从 ゚∀从「うぃーっす」

4.
公立VIP高校。

特別に格式やレベルが高いわけじゃないが、このあたりにはここしか高校がないので

ショボンとハインも通っている。

両親は出来のいいショボンを留学させたがったが、ショボンは拒否した。


(´・ω・`)(これでも妹、一人きりにするのはしのびない。イジメられないか心配だしな)

从 ゚∀从「兄ちゃん、カマキリ捕まえた」

(・ω・`;)「逃がせバカ者。お前は小学生か」

从 ゚∀从「えーだってかわいいじゃんか。ほら、カマとかかっこいいし」

(´・ω・`)(うーむ、我が家始まって以来の異端児だな)


同じ制服姿でもショボンがカタログのモデルみたいにキマってるのに対し、ハインはどこか

だらしなく見える。

似てないことには定評のある二人だった。


5.
一時限目、英語。


ハハ ロ -ロ)ハ「Play with Wii」

(´・ω・`)「This is a real fucking pleasere! Cool!」

ハハ ロ -ロ)ハ「Let's PS3 play next」

(´・ω・`)「Not playing software from the beginning,This is a loser hardware」

ハハ ロ -ロ)ハ「Nin-shin otsu.グレェト! ミスターショボン、素晴らしい発音デース」

(´・ω・`)「いやなに。この程度」

ξ゚⊿゚)ξ 「ショボンくんカッコイイー、超アタマいいー」

ζ(゚ー゚*ζ「そこにシビれるアコがれるぅー」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


一方、ハインの教室では……


( ´ー`)「はい、それじゃあみんなでこの作品の作者の気持ちを考えてみようかな」
6.
( ´ー`)「この物語のこの場面で、何故作者は自分がアルファ作者などと嘘をついたのかな?

     はい、情景を思い浮かべて……」

从 ゚∀从(……くそ、リズム天国は音消してやっても楽しくないな全然)

( ´ー`)「それじゃハイン君、君の意見を聞こうかな

从;゚∀从「んあっ!? あたしすか」

(´ー` )三( ´ー`) キョロキョロ

( ´ー`)「このクラスにハインって名前の生徒は他にいないようだがね、ん?

     誰か心当たりがあるなら言いたまえ。……誰もいないようだがね、んんー?」

从;゚∀从(ちくしょー、イヤミな野郎だ。ハゲ教師め)

从;゚∀从「えっと、ええっと……」

('、`*川(ハインちゃん、教科書教科書)


隣の席の友人、ペニサスが教科書を指差してサインを送っている。

そこに模範的解答が書いてある筈だ。

7.
ハインは教科書を見たがそもそもページが違う。

どこを見ればいいのかわからない。


从;゚∀从(どれだよ、くそ! もういいや、適当に言っちゃえ)

从 ゚∀从「はい! 実はその人は本当にアルファ作者だったからです!」


クラス中から忍び笑いが漏れる。


( ´ー`)「……実に斬新な見解だね。国中の文学者がビックリだよ!」

从;゚∀从「は、はぁ」

( ´ー`)「論文にして学会に報告してみたまえよ。

     君の程度をみんなに知ってもらうチャンスじゃないかね、ん?」

从#゚∀从(ちくしょー! ハゲめ!)

( ´ー`)「先鋭文学研究者どのはご自分の研究で忙しいそうだ。

     じゃ、我々は授業を先に進めようか」

8.
放課後の帰り道、友達と別れると自然とショボンとハインの二人っきりになる。


从 ゚∀从「ってわけでさー。ホント恥かいた」

(´・ω・`)「予習復習を欠かすからだ。いや、そもそも授業中に勉強しているのか?」

从 ゚∀从「あのハゲがいやらしい目で見るんだもん」

(´・ω・`)「まったく! 先生はお前の将来の為を考えて言ってるんだぞ。僕だってそうだ」

从 ゚∀从「ちぇっ。どうせあたしはエリートじゃねえよ。何かの間違いで産まれたんだい」

(´・ω・`)「……」

从;゚∀从「ちょっと待て、何故黙る」

(´・ω・`)「はっはっは、イングリッシュジョークだ」

从 ゚∀从「笑えねえよ……」

(´・ω・`)「じゃあ僕はジムによってくから。寄り道せずに真っ直ぐ帰るんだぞ。

     あと制服はきちんと畳むかハンガーにかけとけ、お前のはシワ寄ってるぞ。みっともない」

从;゚∀从「わかったって、もー! うっさいなあ」

9.
ショボンは週に何回かは町に一件しかないボクシングジムに寄る。

コーチの指導のもとで汗を流しながら、彼は小学生時代に聞いた父親の教えを思い出していた。

  _
( ゚∀゚)「いいか、息子よ。これから大切なことを教える」

(´・ω・`)「所得を実際よりも低く見せかける方法?」
  _
(;゚∀゚)「どこでそんなこと覚えた……」

(´・ω・`)「父さん、税理士と話してたじゃないか。『税金をクーリングオフする裏技』とか何とか」
  _
(;゚∀゚)「あ、いや……いいか、それは絶対に人に言うな。絶対だぞ」

(´・ω・`)「わかったよ。それで何を教えてくれるの、父さん」
  _
( ゚∀゚)「うむ。お前、ケンカしたことあるか?」

(´・ω・`)「ないよ。僕は平和主義者だもん」
  _
( ゚∀゚)「じゃあ、お前は覚えておかねばならないことがある」


父親は縁側から立ち上がり、サンダルを履いて庭に下りた。

ショボンもそれに続く。
10.
父親は拳を軽く握ってショボンの目の前に差し出した。

  _
( ゚∀゚)「もしもお前の目の前に悪い奴がいて、お前を殴ろうとしたとする」

(´・ω・`)「?」
  _
( ゚∀゚)「その時、お前を殴るかどうか決めるのは誰だ? お前か、相手か」

(´・ω・`)「そりゃあ、その悪い奴に決まってるよ」
  _
( ゚∀゚)「その通りだ。いいか、この一事こそが万事なのだ」

(´・ω・`)「何言ってんだかわかんないよ、父さん」
  _
( ゚∀゚)「いいか、お前が平和主義であろうと何だろうと、相手からすればまったく関係ない。

    拳を握っているのは相手なんだから、殴るかどうかはそいつが決めることだ」

(´・ω・`)「当たり前のことだと思うけど……」
  _
( ゚∀゚)「その当たり前のことがわかってないバカがこの国にどれだけいると思う」

(´・ω・`)「???」
  _
( ゚∀゚)「暴力と対峙せねばならない時は必ず来る。俺の言うことを忘れるな」

11.
鏡の前でシャドーボクシングを繰り返していたショボンは、汗だくで動きを止めた。

額を鏡に押しつけ、虚像の自分と睨み合う。


(´・ω・`)「……殴られたくなければ、お前も拳を握れ。

     それで初めて、殴るか殴られるかのカードの取り合いに参加できるんだ」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そんな二人が平凡ではあるが退屈しない毎日を過ごしていたある日のこと。

∧∧
(*゚ー゚) ニャーン

(´・ω・`)「ほーら、猫じゃらしだぞー」
∧∧
(*゚ o゚) ウナンナ! ウナンナ!


ショボンが居間で飼い猫と遊んでいると、ハインがうんざりした顔でやってきた。


从 ゚A从 グッタリ
12.
(´・ω・`)「お、ハイン。お前もじゃれてみるか?」

从;゚∀从「うにゃー! そんなことしてる場合じゃないんだよ」

(´・ω・`)「また宿題が出来ずにうろうろしてるのか」

从 ゚∀从「そーだよ! パソコンのやつだよ、全然ワカンネ」

(´・ω・`)「お前のノートパソコンは古いからな。ちょっとやり難いかも知れん」

从 ゚∀从「兄ちゃんの貸してくれ」

(´・ω・`)「うむ、それはダメだ」

从 ゚∀从「ちっ。エロ画像の貯蔵庫になってんだろ?」

(´・ω・`)「バカを言うな、僕のメモリはトルストイの詩の翻訳文で埋め尽くされているぞ。

     お前に貸したら何をこぼされるかわかったもんじゃないからな」

从 ゚∀从「もー、宿題できないじゃんか。表計算が一体何の役に立つんだ……」


ハインは頭を掻きながら部屋を出て行く。


(´・ω・`)「わからないところがあったら何でも聞くんだぞ。代わりにやるのはダメだけどな」
13.
从 ゚∀从「わかったよ」

(´・ω・`)「あと部屋を少しは片付けたらどうだ? 整理整頓を心がけないとダメだぞ。

     脱いだ靴下とか教科書とか散乱してるだろ、お前の部屋」

从#゚∀从「あー! うるさいうるさい!」


まさかこの日がショボンとハインの運命を変える日になろうとは、お釈迦様でも気付くまい。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


翌朝。

ハインがいつまで経っても起きてこない。

寝坊はいつものことだが今朝に限って妙に遅い。

先に朝食を済ませたショボンは、いつものように家の前で妹を待っていた。


(´・ω・`)「あと五分で皆勤賞がパーだ……お」

从 ゚∀从「……」
14.
(´・ω・`)「その様子だと昨日、宿題に相当手間取ったようだな……あれ?」


ハインはショボンの相手をせず、彼の前を通り過ぎて行った。

異様な早足で道を歩いてゆく。


从 ゚∀从「……」

(´・ω・`)「僕に答え合わせを頼まずに良かったのかな?

     断言してもいいが今日お前は先生に怒られるぞ、間違いだらけだってな。ふふん」

从 ゚∀从「……」

(´・ω・`)「おい、どうしたハイン?」


彼女は何も答えない。

ショボンの方を振り向きもしない。


(´・ω・`)(何か様子が変だぞ。何があったんだ?)


15.
(´・ω・`)「何かあったのか、ハイン?」

从 ゚∀从「……」

(´・ω・`)「僕は何でも相談に乗るぞ」

从 ゚∀从「……」


ショボンの胸の内側に落ちた、一粒のインク。

それがものすごい勢いで広がり、心を暗黒で満たしてゆく。


(・ω・`;)(一体どうしたんだ、ハイン! 僕のハインに一体何が!?

     し、心配だ……心配だ!)


結局、その日は一回も口を聞かないままだった。

家に帰ってからもハインは食事すら摂らず、部屋に篭り切りになっている。

おにぎりと漬物を乗せたお盆を手に、ショボンは彼女の部屋のドアの前に立った。


(´・ω・`)「ハイン、ご飯持ってきたぞ」
16.
何も返事はない。

後ろを振り向くと廊下の角のところで、お手伝いさんたちが心配そうにこっちを見ている。


∬´_ゝ`) (ガッツです、お坊ちゃま!)

l从・∀・ノ!リ人(妹者たちが応援してるのじゃー)

(・ω・`;)「うう……」


ショボンは改めてドアをノックした。


(´・ω・`)「なあ、ハイ……」

从 ゚∀从「うるせえええええええええ!!」

(´゚ω゚`)「ひぎい!?」


ドン!

怒鳴り声と同時に何か重たいものがドアに投げつけられる衝撃があって、ショボンは思わず飛び退いた。


17.
妹から生まれて初めて食らった、完膚無きまでの拒絶。

(´・ω・`)「ハイン……」

(つω;`) (ひどいよ、ハイン。僕はただ心配して……ウッ。いかん、涙が出て来た)

∬´_ゝ`) 「お嬢様、これは何か相当なことがあったわね」

l从・∀・;ノ!リ人「一体ハインお姉ちゃんに何があったのじゃー……」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


翌日もその次の日も、ハインは塞ぎ込んだままだった。

朝はショボンよりはるかに早くか遅くに出、夜は部屋から出て来ない。

お手伝いさんや友達とはそこそこ話しているようなのだが、ショボンとだけは決して

顔を合わせるまいとしているようだ。

ショボンの焦燥感はどんどん募ってゆく。

胸の内側で山火事が起きてるみたいだ。


18.
(´・ω・`)(何かがおかしいぞ。絶対に何かが変だ)


ある日の夕方、ショボンは自分の部屋の中をうろうろ歩き回っていた。


(´・ω・`)(ハインは何かを気に病んでいるんだ。それは一体……?)

(´・ω・`)「とにかく元気を出させなくちゃ。笑顔じゃないハインを見てるのは辛い」


ショボンはふと机を見た。

ノートが出しっぱなしになっている。


(´・ω・`)「ん……そうか、これだ!」


机について万年筆を手に取り、手紙を書く。


(´・ω・`)「『君は一人じゃない、いつも見守っています』と。

     僕の署名はない方がいいかな、また拒絶されるかも知れん」


19.
それを封筒に入れ、ハインの部屋に行く。


(´・ω・`)「ハイン、手紙が来てるぞ。これお前にじゃないか」


そう言ってドアの下の隙間に滑り込ませておいた。


(´・ω・`)「あしながおじさん作戦さ。

     ハインは自分を見守る存在がいることを知って勇気付けられ、

     やがてその正体が一番身近な存在であると知るというわけだ。

     フフフ……上流階級な僕にふさわしい完璧な計画じゃないか」


その日からショボンは手紙を書き続けた。

あんまり自分で持って行くと怪しまれるので、二回目以降は学校のハインの靴箱に入れておくことにした。


(´・ω・`)(早く元気ならないかな、ハイン……もうどのくらい声を聞いていないだろうか)



20.
数日が経過したが、最近が元気になる様子はない。

むしろ更に弱っているような気がする。


(´・ω・`)「うーむ、何とかして直接話せないものか」


こちらから話しかけても彼女はまったく反応しない。

ショボンはケータイで電話をかけてみることにした。


(´・ω・`)「僕だとわかるといきなり切られるかも知れん。非通知で……」

(´・ω・`)】 プルルル……プルルル……

Σ(´・ω・`)】 ガチャ

(´・ω・`)「切られた……もう一回」

Σ(´・ω・`)】 ガチャ

(´・ω・`)「また切られた。もう一回」


そんなことを10回ほど繰り返す。
21.
電話をかけまくっているうちに着信を拒否され、連絡する術がなくなってしまった。


(´・ω・`)「ええい、埒が明かん! ハインの友人を当たってみるか……」


翌朝、心労極まったのかハインが学校を休むと言う。……のを、お手伝いさんから聞いた。

彼女を残して行くのは辛いがこれも彼女の為だ。

ショボンは学校へ行き、彼女のクラスを尋ねることにした。


(´・ω・`)「ここだな。失礼する」

('、`*川「あっ、ショボンくんだ」

(*゚∀゚)「カッコイー」

(´・ω・`)「うむ、こんにちは。君たちはハインといつも一緒にいるだろう?

     ちょっと聞きたいことがあるんだが……」

('、`*川「なに?」

(*゚∀゚)「好きな人なら別にいないみたいだよ」

22.
(´・ω・`)「何っ!? それはいいことを聞いた。いや、違うんだ、そうじゃない。

     最近なんか落ち込んでる様子じゃなかったかい、ハインは」

(*゚∀゚)「んー、そう言えばあんまり元気がないかな」

('、`*川「いつも通りに振舞ってるけど、無理してるって感じはする」

(´・ω・`)「何か原因について思い当たるフシはないかな」

('、`*川「んー……」

(*゚∀゚)「あっ! そう言えば、誰かに付きまとわれてるって言ってた」

(´・ω・`)「何だって……? ス、スニッカーズとかいうやつか?」

('、`*川「そりゃお菓子だよ。ストーカーでしょ」

(*゚∀゚)「何かね、変な手紙が毎日来るんだって。

    あといつだったか電話が何度もかかってきてすごく怖かったって言ってた」

(´・ω・`)「くそ、変態野郎が! 一体どこのどいつだ……?」

(´・ω・`)(だが原因ははっきりしたぞ。ハインはストーカー野郎に付きまとわれてるんだ)


23.
昼休み、ショボンは体育館の裏に向かった。

このあたりには不良生徒がいつもたむろしていて、ハインはそいつらと面識があった筈だ。

.∧ ∧
<ヽ`∀´>y‐~「ウリナラの経済状況がピンチニダ! そこでいいこと考えたニダ」

( `ハ´)y‐~「どんなアル?」
.∧ ∧
<ヽ`∀´>y‐~「税率を全部0%にするニダ。これで国民の所得が増えて経済状況は好転するニダ!」

( `ハ´)y‐~「それで、公務員はどうやって生活するアルか?」
.∧ ∧
<;`A´>「え、えーと……それは……」

(・∀ ・) y‐~「バカだなテメー、税金の代わりにキムチを納めればいいじゃねーか」
.∧ ∧
<ヽ`∀´>y‐~「それニダ!」

( `ハ´)y‐~「マジ頭いいアル!」


うんこ座りで韓国経済を憂う男たちの会話に、ショボンは割って入っていった。


(´・ω・`)「ちょっと邪魔するよ」

24.
(・∀ ・) 「何だよテメー、何か用かよ」
.∧ ∧
<ヽ`∀´>「あっ、こいつハインの兄貴ニダ」

(´・ω・`)「話が早くて助かるな。

    ちょっと聞きたいんだが、ハインにちょっかいを出してる奴について何か知らないか?」
.∧ ∧
<ヽ`∀´>「いきなり何の話ニダ?」

( `ハ´)「ワタシたちの中にそいつがいるって言いたいアルか?」

(´・ω・`)「そうは言ってないだろ。ただ君たちが何か知らないかと思って……」

(・∀ ・) 「知ってたとしてもタダじゃ言えねーな」

(´・ω・`)「?」

(・∀ ・) 「お前は懐が豊かなんだろ、俺らと違ってさ」
.∧ ∧
<ヽ`∀´>「ふふん、それもそうニダ」

(´・ω・`)「つまりこういう事かな?

    『経済的に貧しく精神的に貧しく容姿すらも恵まれなかった「みすぼらしい」という言葉が

     世界一似合う僕たちにお金恵んで下さい』と」
25.
その場の雰囲気が変わる。

ショボンは身構えた。


(;`ハ´)「こんなムカつく奴はじめてアル……」

(・∀ ・) 「ふざけんじゃねーぞ」

(´・ω・`)「やる気か!?」


正面の二人だけに気を取られていたのがまずかった。

ショボンが気付かないうちに後ろに回り込んだニダーが、彼を羽交い締めにする。


(・∀ ・) 「財布、財布と」

(・ω・`;)「あっ、何をする」

( `ハ´)「ちょっと黙っとくアル」


もがくショボンの胸板にシナーのパンチがめり込んだ。

衝撃に肺の空気が押し出される。
26.
(´゚ω゚`)「げふっ!」

(・∀ ・) 「これっぽっちかよ! 何だ、大して持ってないな」

( `ハ´)「ん? これ、ハインの写真アルか」

(・∀ ・) 「家族の写真を持ち歩いてんじゃねーよ、アメリカ人かお前は」


痛苦から立ち直ったショボンは、二人が財布に気を取られているうちに反撃に出た。

自分を押さえつけているニダーのつま先をカカトで思い切り踏み付ける。

.∧ ∧
<ヽ;゚A゚>「ドクトッ!?」


痛みで縛めが緩むと、後頭部でニダーの顔面へ頭突きを放った。

鼻血を噴いて倒れる彼には目もくれず、正面のまたんきの股間を蹴り上げる。


(; ∀ )  ・ ・ 「!!」

(;`ハ´)「あっ、この小日本野郎!」


27.
シナーとショボンは一対一の形になった。


(´・ω・`)「殴ったね! 親父にもしょっちゅう殴られたのに!」

(;`ハ´)「言ってることの意味がわからないアル」


シナーが真っ直ぐに殴りかかってくる。

ショボンは左腕で相手の拳をいなしてかわすと、相手の肝臓に拳を叩き込んだ。

どむ、と肉を衝撃が駆け抜ける音が響く。


( ゚パ)「おごっ」


レバーブローは最高の角度で入り、相手を悶絶させる。

シナーが自分に背を向けて崩れ落ちると、ショボンはゆっくり体の熱が引いて行くのを感じた。

拳を下ろし、地面に転がる三人を見渡す。


(´・ω・`)「これが高額納税者というものだ! わかったか!」

28.
(´・ω・`)「さあ、言え! ハインに付きまとってるのは誰だ?!」

(;`ハ´)「し、知らないアル!」

(´・ω・`)「お前らはどうだ?」
.∧ ∧
<;`A´>「知らないニダ! ほんとニダ!」

(・∀ ・;) 「もう勘弁してくれ、俺らが悪かったよ」

(´・ω・`)「僕はお前らがいいとか悪いとか言ってるんじゃないんだ。

     ハインについて知ってることを何でもいいから話せ!」
.∧ ∧
<ヽ`∀´>「あっ……あっ! そう言えば……」

(´・ω・`)「何だ?」
.∧ ∧
<ヽ`∀´>「えーと、ハインのパンツの色が最近地味ニダ……」


ショボンはニダーの顔面に靴底を叩き込んだ。


(´゚ω゚`)「死ね!!」


29.
あの三人と殴り合いをして聞き出せたことと言えば、校舎南側の一階から二階へ上がる階段の

隅っこにあるポイントから女子のスカートの中が覗けるということくらいだった。


(´・ω・`)「最近は地味……いつもは派手なのか?!

     いや、それはどうでもいい。……いや、やっぱりよくないか?

     ともかくあいつらが知らないとなると、不良グループは関係ないようだな」


午後の授業を終え、疲れた体を引きずって家に帰る。


(´・ω・`)「ただいま」

∬´_ゝ`) 「あら、ショボンさん。お帰りなさいませ」

l从・∀・ノ!リ人「お帰りなのじゃー」

(´・ω・`)「ハインは?」

∬´_ゝ`) 「もうお帰りですわ。部屋に篭りっきり」

l从・∀・ノ!リ人「心配なのじゃー。早く元気になって欲しいのじゃー」

30.
自分の部屋に戻ったショボンは頭を抱えた。


(´;ω;`)(畜生、いつまでこんなことが続くんだ。

      ハイン……僕は兄として失格なのか?)


涙をにじませ、苦悩の果てにショボンは自分のパソコンを起動した。

家系図のデータを表示する。ショボンは昔からこれを見るのが好きだった。


(´・ω・`)「そう、僕の家系は脈々と続く栄誉ある家柄……うおお! 自信が沸いてきた!」


選民思想パワーを十分に補充したところで、ふとログイン履歴を見てみる。


(´・ω・`)(最後にこれ見たのいつだったかな……ん?)

(´・ω・`)(……)

(・ω・`;)(ま、まさか……いや、この問題は今はいい。ハインのストーカーを片付けてからだ)



31.
次の日、ショボンはより能動的な作戦に出た。

ストーカーは恐らくハインの行動を監視している筈だ。

学校が終わった後、校門でハインを待ち構える。


 ( ( ( 从 ゚∀从

(´・ω・`)(む! 来た)


物影から物影、人込みから人込みへと渡り歩き、彼女を尾行する。

彼女に見つからないよう気を配りつつ、同時に他にあやしい動きをしている奴がいないか注意する。

二重尾行というやつだ。


(´・ω・`)(僕以外に尾行している奴がいればすぐわかるぞ。

     変態野郎め、今度こそ尻尾を掴んでやる!)


ハインはなかなかカンが鋭く、ショボンは何度か見つかりそうになったものの、その日は

何とか隠しとおした。
32.
何度か尾行を続けたがなかなかストーカーは姿を見せない。

警戒しているのだろうか。


(´・ω・`)(だが僕は諦めないぞ。ハインに触れさせるもんか)


ある日、ハインの帰りが遅くなった。

夕暮れはすでに空の果てに追いやられ、あたりは夜の闇に満ちている。


从 ゚∀从 バッ!

(・ω・`;)(うわっ!)


いきなりハインが立ち止まり、振り返った。

ショボンは慌てて電柱の影に隠れる。

ハインはしばらく背後を睨んだあと、若干震えの入った声で絶叫した。


从;゚∀从「わ、わかってんだからな!! 尾けてんだろ!!」

33.
(´・ω・`)(ん? 誰に言ってるんだ?)

从;゚∀从「変態! お、お前なんか全然怖くないんだからな! ば、ばーか、ばーか!!」

(・ω・` ) 三 ( ´・ω・)(???)

从;゚∀从「……」

(´・ω・`)「……」


ハインは弾かれたように駆け出した。


从 ;A从「うわああーーん!!」

(・ω・`;)「!?」

(´・ω・`)(はっ!? 僕の位置からは見えないが、ハインはストーカーの存在に勘付いたのか?!)


ショボンは物影から飛び出し、ハインを追って走り出した。


(´・ω・`)(あの脅え方はただ事じゃない、何だかよくわかんないが急がねば!)


34.
从 ;A从「わーん、追いかけて来るー!?」

(´・ω・`)(くそ、変態め! どこにいるんだ!? 真っ暗で見えないぞ)

从 ;A从「兄ちゃん、助けてー!」

(´・ω・`)「!!」

(`・ω・´)(ハイン! 今行くぞ!)


やっぱり妹は自分を頼りにしていたんだ。

ショボンは胸の内に確かなものを感じながら、いっそう足に力を込めて走った。

しかしハインはなかなか速く、距離は縮まらない。


(´゚ω゚`)「いだっ」


暗い夜道でろくに足元も見ないで走ったせいで、ショボンは小石につまづいて派手に転んだ。

立ち上がって制服の埃を払った頃には、もうあたりには誰もいない。


(・ω・`;)「まずい、見失った」
35.
それから方々探したが結局ハインは見つからず、ショボンは急いで家に帰った。


∬´_ゝ`) 「お帰りなさい。まあまあ、こんなに汚れて」

l从・∀・ノ!リ人「こんな時間まで何してたのじゃー」

(・ω・`;)「ただいま!! ハインは!?」

∬´_ゝ`) 「とっくにお帰りですわ。部屋にいますよ」

(´・ω・`)「そ……そうか、逃げ切ってたか。良かった」


脱力し、思わず玄関に座り込む。


l从・∀・ノ!リ人「一体何があったのじゃ?」

(´・ω・`)「後で話すよ。先に風呂に入らせてくれ」


ハインの部屋のドアをノックし、話しかけてみる。


(´・ω・`)「えっと……何ともないか?」

36.
やはり返事はなかった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


次の日の夕方。

ショボンは雑木林とドブ川に挟まれた、寂しい道にやってきた。


(´・ω・`)(どこのどいつだか知らんがもう許せないぞ。ここで待ち構えてボコボコにしてやる)


学校と家を繋ぐ道で、人気がまったくなくなるのはここしかない。

それに雑木林なら隠れることも容易いだろう。

ショボンは林に入り、草むらに座って時間を潰した。

眼を閉じ、改めて父親の言葉を思い出す。

  _
( ゚∀゚)「もしもお前が殴られたくないのなら、お前は相手と同じ力を持たねばならない」

(´・ω・`)「うん、わかった」

37.
  _
( ゚∀゚)「お前が独りなら逃げるのもアリだろう。金持ちケンカせずだ。しかし……」


父親は庭の池の縁で、鯉に餌をやっているハインを見た。

  _
( ゚∀゚)「忘れるな。お前が無力なら、目の前にいる悪いヤツは、お前以外の者を殴る決定権をも

    持つことになる」

(´・ω・`)「……」


ショボンはぎゅっと拳を握った。

これが兄としての自分の役割か。

  _
( ゚∀゚)「ショボン」

(´・ω・`)「わかったよ、父さんの言いたいこと」
  _
( ゚∀゚)「いや、ハインが池に落ちてる」

(´゚ω゚`)「ハイン!? ハイーン!!」

38.
茂みをガサガサ掻き分ける音が、ショボンを回想から現実に引き戻した。


(´・ω・`)(ん?)


かなり近くだ。

道から雑木林に何かが入って来る。


(´・ω・`)(犬か何かか……? いや、何かおかしいぞ。きっとストーカーだ)

(U^ω^)クンクン


それは確かにこの林をねぐらにする野犬だったのだが、暗くてショボンからは見えない。

ショボンは虚空を指差して叫んだ。


(´・ω・`)(今こそやる時だ……! ハインを守るのは僕だ!)

(´・ω・`)「聞け、変態! 低所得者! 僕はショボン、ハインの兄だ!

     貴様をこれからフルボッコにして警察に突き出してやるからそのつもりでいろ!」

39.
(U^ω^)(何か変なヤツが僕のねぐらにいるお。怖いお。向こうで寝るお……)


ガサガサ音はショボンを避けてゆく。


(´・ω・`)(むっ、正面からの戦いを避ける気か?! 下層社会の住人め!)


ファイティングポーズを取ったままショボンは動けない。

暗すぎて相手に追いすがろうにも何も見えないのだ。

気配は雑木林の奥へと遠ざかってゆく。


(´・ω・`)(そうか、奴は僕がボクシング経験者って知ってるんだな?

     となると考えられるのは……遠隔攻撃か!?)


ストーカーはパチンコだかエアガンだかを持っているに違いない。

そう想定したショボンはあたりを無闇やたらに動き回った。


(´・ω・`)「うおお、どうだ! こうしていれば当たるまい!!」
40.
数分もするとすっかり息が切れた。

おまけに転げ回ったせいで制服がボロボロだ。


(・ω・`;)「ぜえぜえ、くそ。奴め、どういうつもりだ」


すでに野犬は林の奥で休み、あたりには虫の声ばかりが響いている。

静寂と暗闇はショボンの疑心暗鬼を増大させた。


(・ω・`;)(まさか僕の体力を消耗させて集中力を奪い、忍び寄る作戦だったのでは……

     暗闇からブスリとやる気か!?)


ここで死んだらハインはどうなる? 両親はどうするだろう。

かさり、と風で葉が触れ合う音がした。


(´゚ω゚`)「うわああっ!?」


そっちに向かって拳を振り回す。
41.
見えない敵との死闘は果てしなく繰り広げられ、やがて精魂尽き果てたショボンは

地面にがっくりと膝を突いた。


(´・ω・`)「はあ、はあ……僕の負けだ、殺すがいい!

     だが僕が死んだとしても、いつか僕のような男が現れ、必ずお前を……」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「えっと、誰もいないのか?」


返事はない。

物音もまったくしない。

ショボンはただ一人、雑木林の中に取り残されていた。


(´・ω・`)「どうやら撃退したようだな。うう、辛うじて勝てたようだ……恐るべき敵だった」


転びまくったせいで擦り傷と打撲だらけだ。

体を引きずって道路に出る。
42.
名誉の傷を引っさげて堂々帰還、というところでショボンは帰宅中のハインと鉢合わせになった。


从 ゚∀从「!!」

(´・ω・`)「ハインか……」

从 ゚∀从「に、兄ちゃん、その傷……!」

(´・ω・`)「やっと口を聞いてくれたな」


ショボンは弱々しく笑った。


(´・ω・`)「ストーカー野郎のことなら気にするな。

     僕がボコボコにしてやったから、二度とお前にちょっかいは出さないよ」

从 ゚∀从「!」

(´・ω・`)「どうした?」

从 ゚∀从「知ってたの、ストーカーのこと……」

(´・ω・`)「そりゃ知ってるさ」

43.
二人は夜道をとぼとぼと家へ向かった。


(´・ω・`)「ハイン、お前、知ってしまったのか?」

从 ゚∀从「……」

(´・ω・`)「僕とお前は血が繋がっていないということを」

从 ゚∀从「……」

(´・ω・`)「僕のパソコンにログインした形跡があった。家系図を見たんだな?」

从 ゚∀从「宿題しようと思って、勝手に……ご、ごめ……」

(´・ω・`)「いいんだ、気にするな」


ショボンは街灯の下で足を止め、隣を歩くハインの頭を撫でた。

俯きがちだった彼女がこっちを向く。


从 ゚∀从

(´・ω・`)「お前は前にうちに勤めてたお手伝いさんの子供だ」

44.
(´・ω・`)「父親については僕は何も聞いていない。

     で、彼女は自分の経済状況ではお前を不幸にするだけだからと、うちに預けたそうだ。

     父さんはそのお手伝いさんに大変な恩があるとかで、引き受けたんだ」

从 ゚∀从「……」

(´・ω・`)「ハイン、お前と僕は本当の意味での兄妹じゃない。

     だがそれでも、お前が僕の最愛の妹であることにかわりはないんだぞ」

从 ;A从「ひっ……ひっく……」

(´・ω・`)「辛かったな。でももう悩むな」


ハインはショボンの胸に顔を押し付けた。


从 ;A从「あ、あの家にいてもいいの? 兄ちゃんの妹のままでもいいの?」

(´・ω・`)「当たり前だろ」

从 ;A从「だ、だってあたし全然勉強できないじゃんか、それにいつも兄ちゃんに怒られてるし、それに」

(´・ω・`)「あと行儀が悪くて部屋の掃除をしない、言葉遣いも最低だ」
45.
ショボンはハインの頭をそっと抱いた。


(´・ω・`)「でも、僕の妹だ」

从 ;∀从「……」


ショボンの背に回したハインの手が、きゅっと強く服を握るのを感じた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


二人は手を繋いで家路を急いだ。

ようやく明日からはいつも通りの日常が戻って来そうだ。


(´・ω・`)「ところでストーカーには一体何をされてたんだ?」

从 ゚∀从「うーん、変な手紙とか電話とかだよ。ほらこれ」


ハインはバッグから手紙を取り出した。


46.
(´・ω・`)「ん? 取っておいたのか」

从 ゚∀从「キモかったけどさー警察に訴えるときに証拠になるじゃんか」

(´・ω・`)「……」

(・ω・`;)(あれ? この手紙は……)


ショボンはこれまでに自分がハインのストーカー対策にしてきたことを考えた。

手紙、電話、尾行、対決……


(´゚ω゚`)「あ―――――っ!!!!」

从;゚∀从「な、何だ!? どうした兄ちゃん」

(´・ω・`)「いや何でもない」

从 ゚∀从「何だよ……」

(´・ω・`)「うむ、つまり、『病気の子供なんか最初からいなかった』って事さ。

     それが一番いいニュースなんだよ」

从 ゚∀从「???」
47.
(・ω・`;)(いかんな、僕はもう少し頭を冷やしてから行動すべきだな……

     まあ、結果オーライか)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


翌朝の学校。


ショボンが始業前の時間を友人と過ごしていると、ハインがやって来た。


从 ゚∀从「よう!」

(´・ω・`)「ん?」

( ・∀・)「やあ、ハインちゃん。どしたの」


ハインはショボンの席の後ろの机に座った。


(´・ω・`)「こら、どこに座ってるんだお前は」

从 ゚∀从「いいじゃんか、もー」
48.
(´・ω・`)「あ、ハイン。お前南側の階段使ったか?」

从 ゚∀从「ん? 使ったけどどうして」

(´・ω・`)「そこはもう絶対使うな! いいか、絶対だぞ」

从 ゚∀从「?? 何で?」

(´・ω・`)「いいから絶対だ」

从 ゚∀从「ワケわかんないよ……それより、これ」


ハインはポケットから絵葉書を取り出した。


从 ゚∀从「母さんと父さんから絵葉書来ててさー。忘れてたよ」

(´・ω・`)「いつの話だ、そりゃ」

从 ゚∀从「んあ。大分前」

(´・ω・`)「そういう大切なものはだな、すぐに……」

从 ゚∀从「ほら、これこれ」


49.
ハインが背後から手を伸ばし、ショボンに葉書を見せる。

両親が異国の地で海をバックに写っている。


(´・ω・`)「ふーん。次の春には帰ってくるってさ」

从 ゚∀从「なあ、兄ちゃん」

(´・ω・`)「何だ」


ハインはいきなりショボンの背中に抱き付いた。


(・ω・`;)「くくくくくくっつくな、こら。暑苦しい!」

从 ゚∀从「ふーんだ、離さないもーん」


こいつ、いつの間にこんなに胸が膨れ上がったんだ?

動揺するショボンの耳元に口を寄せ、ハインは囁いた。


从 ゚∀从「あたしを産んだ母さんとも、いつか会えるかな」

50.
(´・ω・`)「会いたいのか?」

从 ゚∀从「……」

(´・ω・`)「ま、ゆっくり考えろ。時間はいっぱいある」

从 ゚∀从「もしいつか会う事になったら、一緒に来てくれる?」

(´・ω・`)「もちろん」

从 ゚∀从「兄ちゃん」

(´・ω・`)「?」

从 ゚∀从「やっぱり、兄ちゃんが一番かっこいいよ」

(´・ω・`)「……ふふん」



それは当然のことさ。

何たってハインのお兄様は、世界一なんだから。



おしまい
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完全犯罪(カンザイ)
プラネットライカは隠れた名作

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