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【ブログ祭り】( ^ω^)一週間の恋物語のようですξ ゚⊿゚)ξ -月曜日-【リレー小説】

あらすじ
どこかの地方都市の郊外で両親とともに暮らす高校生、内藤ホライゾン。またの名をブーン。
彼にはある目的があった。
一週間後の日曜日に行われる文化祭でツンに告白するのだ!
恋に文化祭の用意に奮闘する、ブーンの怒涛の七日間が始まった。

ルール
月曜日から始まって日曜日で終わります。よって七話で終了。
つまり一話につき丸一日の出来事を書くってわけ。
リレー形式で一人一話ずつね。

舞台は現代だが何が起きても構わない。
恋をしてもいい、旅行に出かけてもいいし、転校生が来てもいいし、宇宙人が攻めて来てもいいし、人類が滅亡してもいいし、突然能力バトルが始まってもいい。
ただしその日起きた事件や出来事はすべてその日のうちに解決すること。
日付変更までに好きな子と急接近したはいいけどやっぱり付かず離れずの関係に戻るし、人類が滅亡したならどんな手を使ってもいいから復興させて元通りにしといてくれ。

登場人物について。
後半AAが足りなくなるかもしんないので、新キャラは一話につき一人(あるいは二人くらいまでいいかな?)まで追加可能とする。
後はガイシュツのキャラを使い回して何とかしてくれ。
通行人とかチョイ役は数に入らないぜ。


つまり後々書く人にとって制約となるようなことをしちゃいけないってことさ。
両親が離婚したり引っ越したり主人公に恋人が出来たりするとそういう制約が出来ちゃうわけじゃない。
そう、例えるのなら高橋留美子漫画だ!
らんまもうる星も毎回ムチャクチャなことが起きるが次の話になると何事もなかったかのようにまた日常生活に戻っていただろう?
アレだよ!

あと冒頭にこの説明書きにリンク張っといて下さい。
さあ、続きを書きたい人は米欄に書き込むんだ!



アイデアや指摘などがあったら求ム。
1.
 ここは特別に都会ではないけれど、特別に田舎というわけでもない、とある郊外の町。

どこにでもあるその町に、その少年は住んでいた。

 大きくも小さくもない一軒家の二階、その一室。


( ‐ω‐) ZZzzzz


ジリリリリリ……


( うω`)「おっ?」


今まさに少年は目覚め、時計のスイッチを切った。

彼の名は内藤ホライゾン、またの名をブーン。

この町と同じく、どこにでもいそうな普通の高校生だ。



#月曜日 黒い悪魔の逆襲


2.
 制服に着替え、寝ボケ眼をこすって階下に向かう。

食卓にはいつものように朝の風景があった。

カーチャンは台所で朝食を作り、父親は新聞を拡げている。


( ^ω^)「おはようだお」

J( 'ー`)し「はいおはよう」

( ^父^)「うむ、おはよう」

( ^ω^)「いただきますだお。ムシャムシャ」


ご飯に味噌汁をかけて頬張りつつ、ブーンは言った。


( ^ω^)「今日からちょっと帰りが遅くなるかも知れないお」

J( 'ー`)し「ああ、文化祭の準備かい」

( ^ω^)「そうだお」

( ^父^)「うむ、青春だな」

J( 'ー`)し「暗くなったらちゃんとツンちゃんを送るんだよ」

( ^ω^)「わかったお」


もちろん、それは言われなくてもわかってる。

あっという間に食事を終えると、ブーンは食卓を立った。


( ^ω^)「ごちそうさま。行ってきますお」

J(;'ー`)し「弁当忘れてるよ!」

( ^ω^)「おっおっおっ。こりゃうっかりだお」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 バス停のところで待っていると、クラスメイトで友人のドクオがやって来た。


('A`)「おう」

( ^ω^)「おはようだお」

('A`)「今日から文化祭の準備だったな。マンドクセ」

(*^ω^)「ブヒッブヒヒヒ、ブヒッヒヒヒ」

(;'A`)「何だよ?」

( ^ω^)「そりゃお前、 文化祭と言えば……」


 言いかけたところでツンがやって来た。


ξ ゚⊿゚)ξ「二人ともおはよー」

('A`)「おう」

( ゚ω゚)「ホゲェ!?」

ξ;゚⊿゚)ξ「斬新な挨拶ね。どうしたね?」

((( ゚ω゚)))「なななな何でもなっべりゃるれら」

ξ ゚⊿゚)ξ「?」

('A`)「まあこいつがヘンなのはいつもの事だ。さあ行こう」


 バスがやって来た。

それに乗り、雑談を続ける。

話題は自然と文化祭のことになった。


('A`)「文化祭は次の日曜日だったな」

( ^ω^)「そーそー、学校を開放してやるって先輩が言ってたお」


彼らは一年生なのでこれが初めての文化祭だ。


ξ ゚⊿゚)ξ「うちのクラスは何か出し物やるのかしら?」

('A`)「それを今日決めるんじゃないかな」

( ^ω^)(文化祭……これはみなぎらざるを得ないお!)


ブーンは密かに闘志をたぎらせ、ツンの横顔を盗み見た。

視線に気付いた彼女がこっちを見る。


ξ ゚⊿゚)ξ「なーに?」

(*^ω^)「ブヒヒ! 何でもないお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「?」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ブーンたちの通う学校、VIP高校。

一時間目のHRの時間に、件の文化祭について話し合うことになった。

クラス委員の弟者が教壇に立つ。


(´<_` )「で、うちのクラスの出し物を決めたいんだが……」

∩( ´_ゝ`)∩「メイド喫茶! メイド喫茶がいい!」

(´<_` )「クラスメイト全員の前で堂々とそんなことが言えるとは流石だな、兄者」

(,,゚Д゚)「女子がメイドやるとして、男は何してりゃいいんだよ」

(*゚ー゚)「全員厨房とか……」

(,,゚Д゚)「むさ苦しいな!」

( ><)「劇がいいと思うんです」

( <●><●>)「たこ焼き屋が良いのはワカッテマス」


ワイワイ ( ´_ゝ`)(´<_` )(,,゚Д゚)(*゚ー゚)( ><)( <●><●>) ガヤガヤ


 話し合いで教室が騒がしくなる。


('A`)「俺は何でもいいや。マンドクセ」

( ^ω^)「うぬぅ……」

('A`)「お前は何がいい?」

( ^ω^)「それが問題だお」

('A`)「何が?」


ブーンは考えた。

考えつつ、ちらりと後ろの方の席のツンを再度盗み見る。


ξ ゚⊿゚)ξ キャッキャウフフ

( ^ω^)「僕の計画……それは今回の文化祭を通じてツンと友達以上の関係になることだお!」

('A`)「ああ、そうなの?」

( ゚ω゚)「まずはこの一週間を助走の期間とし徐々にツンの好感度を上げてゆく、

       そして文化祭で最高の活躍を見せハートを鷲掴みに、

       さーらーにー後夜祭で告白するという即死コンボだお!」

('A`)「そうかい。まあ頑張ってくれ」


 結局その日は纏まらず、明日に持ち越しということになった。


(´<_` )「みんな明日までにアイデアを纏めといてくれよな。それじゃあ今日はここまで」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 午前中の授業を終え、昼休み。

早々に弁当を食べ終えたブーンはドクオを伴い、体育館倉庫にやってきた。


('A`)「こんなとこで何すんだよ?」

( ^ω^)「倉庫に去年の出し物があると思うんだお。それを参考にするんだお」

(;'A`)「まったく、どうでもいいことにばっかり積極的なんだからなー」

( ゚ω゚)「どうでもよくないお! ツンのハートをゲットすべく僕は……」

('A`)「わかったわかった」

( ^ω^)「明日のホームルームで格好良く手を上げて最高のアイデアを提出するんだお。

       これも一週間後の布石だお」


二人は薄暗い倉庫の中へと入っていった。

埃っぽく、ゴチャゴチャと色んなものが山積みになっている。


(;'A`)「ゲホッゲホッ! うへえ、気管支炎になりそうだ」

( ^ω^)「うーん、このへんは体育用具ばかりかお。もっと奥かお」


 壁際を黒いものが素早くよぎった。

思わずドクオが後ずさる。


(;'A`)「うわっ、ゴキブリ!」

( ^ω^)「そりゃあゴキブリくらいいるお」

('A`)「まったく、何だって俺がこんなことを……」

( ^ω^)「むっ、これは?」


 ブーンは倉庫の奥にスチールの扉を見つけた。

扉の前のダンボール箱やら何やらをどけ、ノブに手をかける。


('A`)「おいおい、勝手に開けていいのかよ?」

( ^ω^)「このへんにないということは、恐らく目的の物はこの奥だお……ん?」


 何かが手に引っ掛かり、千切れた。

床にはらはらと舞い落ちたそれを拾い上げる。

ボロボロのロープのようなもので、等間隔にお札みたいなものが下がっている。


( ^ω^)「何だこりゃ。しめ縄?」

('A`)「気味悪いな。魔除けか?」

( ^ω^)「さあ……? まあいいお」


 そのしめ縄を捨ててノブを回転させる。

扉を引くと、カビっぽい臭いが中から溢れ出して来た。

中は真っ暗で、地下へと続く階段がおぼろげに見える。


('A`)「地下室なんかあったのか」

( ^ω^)「行ってみるお」

(;'A`)「おいおい、やめとこうぜ。怒られるよ」

( ゚ω゚)「恋は不転退の覚悟でなければ前進出来ないと思うんだお!」

('A`)「何がお前をそうさせるんだ……ん?」


扉の隙間から差し込む光を受け、闇の中で何かが光った。

というか壁や床全体がテラッ、と艶やかな光を放ったような気がする。


('A`)「なんか壁が今……?」

( ^ω^)「え?」


 言われてブーンも中を覗き込んだ。

するともう一度壁や床が光った。

しかも微妙にざわざわと蠢いている気がする。

 二人の背筋を猛烈な悪寒が駆け抜けた。


(;'A`)「いっ……一度出た方が良くないか?!」

(;^ω^)「そ、そうだお。時には退くことも肝心だお」

('A`)「お前さっきと言ってることが違うぞ」


ざわざわ、ざわざわ。

それは久し振りに感じる新鮮な空気に動揺したのか、さかんに動き始めた。

そしてすぐに扉の隙間へと殺到した。


(゚A゚)( ゚ω゚)「ホゲェェェ―――!?!?」


 転がるようにして倉庫から飛び出した二人の後を、何千、何万という数のゴキブリが追ってくる。

壁を、床を、天井を黒く覆いながら。

地下室から無尽蔵に吐き出される彼らは、たちまちのうちに校舎を飲み込んだ。


(,;゚Д゚)「う、うわあああああああ?!」

(*;ー;)「きゃああああ、ギコくううううん!」

(;><)「ゴキブリなんです、ムシムシ大行進なんです!」

( <●><●>)「そのネタは若い世代にはワカリマセン」


平和なVIP高校は地獄と化した。

あちこちで悲鳴が上がり、生徒も教師も逃げ惑いながら校庭に飛び出す。


(´<_`;)「とんでもないことになってしまったな」

(*´_ゝ`)「午後の授業が潰れたぜ、ヒャッホーイ」


 体育教師クックルが動揺している生徒たちに大声を張り上げた。


( ゚∋゚)「とりあえず駆除業者に連絡するから、お前ら今日は帰っとけー」

(;><)「えぇ!? 僕らの荷物は?」

( ゚∋゚)「ゴキブリは教科書なんか食わんだろう」

( <●><●>)「奴らは紙類も齧るのはワカッテマス」

( ゚∋゚)「ふぬぅ、しかしこのゴキブリどもはどこから出て湧いたんだ?」

/ ,' 3「祟りじゃあ……」


ヨボヨボの老人がそこに割って入った。


( ゚∋゚)「あっ、長老! もとい校長!」

/ ,' 3「体育館倉庫にある地下の封印が解かれたのじゃあ! くわばらくわばら」

( ゚∋゚)「封印ですと? それは一体」

/ ,' 3「呪われた黒い悪魔の封印じゃあ……我が荒巻家の祖先が命を賭して封じたのじゃあ」

( ゚∋゚)(そんなもん学校に封印すんなよ)


 人並みを掻き分け、ブーンはツンの姿を探した。


( ^ω^)「ツン、どこだお!? ツーン!」

('A`)「いねえな。おい、誰かツン見なかったか?」

(,,゚Д゚)「いや……さあ、見てないな」

(*゚ー゚)「確か内藤くんとドクオくんを探してたわよ、体育館倉庫の方へ行くのを見たけど」

( ゚ω゚)「なんだってええ!!」

(;'A`)「何て運のない女だ。取り残されたのか」

( ^ω^)「こうしちゃおれんお、フオオオオ!!」


 ブーンは物凄い勢いで家に帰った。

必要なものをリュックに詰め、すぐさま学校に戻る。

すでに生徒は粗方帰った後で、残っているのは教員とドクオくらいのものだ。


('A`)「どこ行ってたんだよ?」

( ^ω^)「ツンを助けに行くんだお」

(;'A`)「正気かお前!? あれ見ろよ!」


 ドクオは校舎の窓を指差した。

どの窓もゴキブリがビッシリ張り付いており、真っ黒になっている。


( ^ω^)「ちゃんと装備を持ってきたお」


ブーンはリュックを下ろし、中を開いた。

それを順番に身に付けて行く。

 胴体に装着したH型にベルトには手榴弾のようにバルサンをいくつも下げ、肩にはナイフ代わりに

スリッパが挟んである。

更に腰のベルトには各種メーカーの殺虫スプレー数本、更に腕には水鉄砲を抱えた。

ランボーみたいな格好だ。


('A`)「水鉄砲じゃねえか、それ」

( ^ω^)「洗剤が入ってるんだお。ゴキブリなんかこれで秒殺だお」

/ ,' 3「おお、勇敢なる少年よ。そなたは死地へ赴こうと言うのか……」

( ^ω^)「あっ、長老! じゃなかった校長先生!」


 校長がヨボヨボとこっちにやって来た。


/ ,' 3「ならばこれを持って行けい」

( ^ω^)「それは?」


校長は一本の古びたスプレー缶を取り出し、差し出した。


/ ,' 3「我が祖先が奴らを撃退するのに使った伝説のキンチョールじゃ。

    これでしか奴らの親玉は倒せぬ」

( ^ω^)「ありがとうだお。貸してもらうお」

/ ,' 3「気を付けるのじゃぞ。お前が我らの最後の希望じゃ……」


 ブーンは頷き、それからドクオに向き直った。

他の連中に見えないよう、そっと紙袋を渡す。


( ^ω^)「ドクオ。お前にこれを返しておくお」


ドクオは受け取った紙袋の中身を盗み見た。


('A`)「ん? あ、俺が貸した如月群真(*とてもエロい絵を描くエロ漫画家)の」

( ^ω^)「生きては帰れないかも知れないから……」

('A`)「お前……」


 ブーンは笑った。

水鉄砲のレバーを何度も引いて圧縮空気をチャージし、そして校舎に走り出す。


( ゚ω゚)「ふおおおおお! 待ってろツ―――ン!!」


教員とドクオはその後姿を見守るのだった。


( ゚∋゚)「俺の生徒にあんな勇気の持ち主がいたとはな」

/ ,' 3「頼んだぞ、少年よ……! 未来を作るのはお前じゃあ!」

('A`)(っていうか元々全部あいつのせいなんだけどね)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ブーンは体育館の入り口に張り付いた。

ドアに背中を押し当てて中の様子をそっと探る。

案の定、ゴキブリだらけだ。


( ^ω^)「ゴキどもめ、こいつを食らわせてやるお」


 ベルトからバルサン(水不要タイプ)を一つ外し、ペダルを押して中に投げ込む。

すぐに白い煙が上がり、建物の隙間から溢れ出した。

家から持ってきたガスマスクを装着し、中へ飛び込む。


(=( ゚益゚)(←ブーン)

(=( ゚益゚)「ツーン!! どこだお?!」


 白く陰った視界の中では、ゴキブリがぼたぼたと天井や壁から落ちてくるのが見える。

しかし床に死骸が溜まっている様子はない。

変に思い、ブーンは手を宙に差し出した。


(=(;゚益゚)「!?」


掌に落ちてきたゴキブリは、氷が溶けるようにして融解し、消えてしまった。


(=(;゚益゚)「校長が言ってたように、こいつらただのゴキブリじゃないのかお」


 体育館を横切り、倉庫に通じるドアに向かう。

建物が大きいせいで煙が行き渡っておらず、このあたりは元気なゴキブリで埋め尽くされていた。


(=( ゚益゚)「フオオオオオ!!」


ブーンの水鉄砲が火を噴いた(変な言い回しだ)。

洗剤で奴らを蹴散らし、倉庫の中へと進入する。


(=( ゚益゚)「ツンはこの中かお。行くしかないお」

( ^ω^)つミ( ゚益゚)ヒョイ


 懐中電灯を点けて階段を降りて行く。

ゴキブリたちは敵意を明確にし、群れを成してブーンに飛びかかって来た。


( ゚ω゚)「一撃殺虫!!」


ベルトから殺虫スプレーを抜き、スイッチを押し込んで噴霧する。

さしもの連中もこれにはたまらず、ばたばたと倒れて階段へと落ちた。

 踊り場を一度過ぎるとすぐに最下層についた。

ダンボール箱やら何やらが置き去りにされた地下室で、そこそこ広い。


( ^ω^)「ツンはどこだお?」


奥の方に誰かが倒れている。

ブーンは周囲を警戒しつつ、擦り足でゆっくりそっちへ向かった。


ξ ⊿ )ξ

( ^ω^)「おっおっおっ、ツン……おっ!?」


 ざわざわざわざ……

壁が波打つようにしてゴキブリが周囲で蠢いている。

群れを作り、一か所に集結しているようだった。

 思わずブーンは足を止め、恐る恐るそちらに懐中電灯を向けた。


(;^ω^)


ゴキブリのようだがゴキブリでないものが、天井の隅に張り付いている。

恐ろしく巨大だ。人間と同じくらいある。


(:::::::::::) バッ!!


それが羽根を拡げ、ブーンの方に飛びかかってきた。


(;゚ω゚)「ひぎいいいい?!」


 思わずその場から飛び退き、尻餅をつく。

彼の目の前に着地したそれは、四つん這いの状態から二本の足で直立した。

薄ら笑いを浮かべてブーンを見下ろす。


(:::::::::::)「ウフフ、ウフフフフ……」


 それが顔を上げた。


川д川 バァァ―――ン!!

(;^ω^)「へ? だだだだだ誰だお!?」

川д川「わたしはゴキブリの精霊、貞子」

(;゚ω゚)「ごっ……ゴキブリの精霊?!」


 ブーンと同い年くらいの顔色の悪い女の子で、真っ黒な燕尾服を着ている。

背中を覆う長い黒髪がそれとなくゴキブリの羽根っぽく、二本のアホ毛が触覚というところだ。


川д川「各ご家庭で殺され続けた兄弟たちの恨みがわたしを生み出したのよ。

    人間に反乱を企てたものの、力及ばずここに封印されてしまった」

( ^ω^)「ああ、校長が言ってたお」

川д川「一年の歳月は長かった……」

( ^ω^)「いや、あんまり長くないんじゃないかお」

川;д川「ほっときなさい! お前なんか呪い殺してやるんだから!」

( ^ω^)(ていうか校長はご先祖とか言ってたお。あのじじいボケてんのかお)

( ^ω^)「ツンを返せお!」

川д川「それは出来ないわ。この女の子には生贄になってもらうわよ、ウフフ」

(;^ω^)「い……生贄?! 具体的にはどうするんだお?」

川д川「え? えーと……」

( ^ω^)「……」

川д川「……」

( ^ω^)「考えてなかったのかお」

川;д川「うるさいうるさい!」


 貞子は金属バットを取り出した。


( ^ω^)「へ?」

川д川「ノロ―――――――イ!!」


大上段から殴りかかられ、ブーンは間一髪横に転がってかわす。

ぶんっ!


(;^ω^)「ちょ、ちょっ! 呪いってそれ明らかに物理攻撃じゃないかお!」

川д川「これが一番効率的なのよ、いいから死になさい!」


貞子が再びバットを構えたところで、立ち上がったブーンは水鉄砲を構えた。

引き金を立て続けに引く。


( ゚ω゚)「大人しく成仏しとけお!」

川д川「おっと」


 たちまちその姿が霞んでゴキブリの群れとなり、洗剤が放たれた部分の奴だけが退いて丸く

穴が開く。

ブーンの攻撃はすべてその穴をすり抜けてしまった。

どこからか笑い声が聞こえる。


川д川 ウフフ

(;^ω^)「うはっ?!」


 ブーンはそれでも引き金を引いたが、洗剤が出ない。

中身が尽きてしまったのだ。


(;゚ω゚)「あっ、やべっ」

川д川「おマヌケさん!」


貞子が再び人間型に戻り、嘲笑う。


( ^ω^)「何の、こいつを食らえお!」


ブーンは水鉄砲を捨て、すかさず肩のベルトからスリッパを抜いた。

それで貞子の頭を叩きまくる。

スパーン! スパーン! スパーン!


( ゚ω゚)「そぉい! そぉおい! そぉぉぉい!!」

∩川;д川∩「痛い! 痛い!! いたあああい!!」


 両手で頭を守りながら逃げ惑う貞子を追い駆け回す。

彼女はたまらずまたもゴキブリ化した。


川д川 ヒィィ

(;^ω^)「うっ、またかお!?」


 殺虫スプレーを両手に構える。

ゴキブリの大軍は群れとなり、壁や天井を川の流れのように走り回った。


( ^ω^)「ふおおおお!!」


 噴霧を浴びせかけるが、あまり効果がある様子ではない。

数匹が力尽きて床に落ち、消滅しただけだ。


(;^ω^)(うう、バラけてる間に攻撃しても無駄っぽいお。

       一か所に固まって人間型になってからでないと……)


その時、ブーンの真上でゴキブリが集結した。

再び貞子の姿となり、頭上から飛びかかって来る。


川д川「ノロ――――――イ!!」

( ゚ω゚)「ひぎいいいい!!」


 咄嗟にスプレーを向けるが、貞子はそれを空中で蹴っ飛ばした。

マトリックスばりの運動神経だ。

ブーンの手の中からスプレーがもぎ取られ、床を転がる。


( ^ω^)「あっ……」

川д川「呪いスイーング!!」


 着地と同時に振り被る貞子から、後ろに飛び退って逃れる。

バットを振り回しながら追いすがる彼女に、ブーンはとうとう壁際に追い詰められた。


川д川「ウフフ、ウフフフ! 兄弟たちの恨みを思い知るがいいわ」

(;^ω^)「ひいい、勘弁してくれお」


 その時、ブーンは懐に入れておいた伝説のキンチョールのことを思い出した。


( ゚ω゚)「そうだ、これを……」


取り出し、貞子に向ける。

すると彼女は恐れおののき、眼を剥いた。


川д川「そ、それは……!!」

( ^ω^)「おっおっおっ、どうやら本物っぽいお! 喰らえお!!」

川;д川「ヒイイイイ!!」


 噴霧スイッチを押し込む。

カチッ!


( ^ω^)「……」

::川∩д∩川::「……」

(;^ω^)「おっおっおっ!?」

川д川「?」


カチッ、カチッ!

いくらスイッチを押しても中身が出ない。

ブーンはスプレー缶に書かれている使用上の注意をに目をやった。


(#゚ω゚)「あのジジイ、使用期限が切れてるお!!」

川д川 =3 ヤレヤレ

川д川「ウフフ、どうやら勝機はこちらにあり」


 貞子は改めてバッターボックスに入った打者のように振り被った。


川#д川「ノロ――――――イ!!」

( ゚ω゚)「ぎゃああああ!!」


その時、階段の入り口から人影が現れた。

ブーンに何かを投げて渡す。


('A`)「ブーン、こいつを使え!」


 その言葉にブーンは横に飛んだ。

バットによる横殴りの一撃をかわし、空中でスプレーをキャッチする。

身をよじって背中から着地しつつ、スプレーを貞子に浴びせかけた。


川;д川「冷た――――い!! 何これええ」

('A`)「運動部の部室から借りてきたコールドスプレーだ!」

( ^ω^)「おっおっおっ。そうか、昆虫は冷血動物だから……」


 貞子はバットを取り落とし、両手で自分の体を抱いてガクガク震え始めた。


川;д川「寒い、寒いよおおおお」

('A`)「トドメだ、ブーン」

( ^ω^)「……」


 ブーンはスプレを下げた。


('A`)「おい?!」

( ^ω^)「許してやるお」

('A`)「いいのかよ」

( ^ω^)「人類みな兄弟だお」

('A`)「そいつは人類の範疇に入るのか?」

川;д川「ほっといてよ!」

( ^ω^)「もうこんなことしちゃいけないお。反省してるならいいんだお」

川;д川「うう……わかったわ」

('A`)「まあ、お前がいいならいいけどね」

( ^ω^)+(ククク、この格好良い姿を後でツンが知れば、きっと僕のことを好きになるお)


 ブーンとドクオは二人で協力し、気絶しているツンを地下から運び出した。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


ξ ゚⊿゚)ξ「うーん、驚いたわー。いきなりゴキブリが一杯出てきてねー」 

( ^ω^)「まあ、とにかく無事で良かったお」


 ここはゴキブリたちが嘘のように姿を消した校舎の保健室。

ベッドに横たわったツンが目を覚ましたところだ。


ξ ゚⊿゚)ξ「ゴキブリの精霊がねえ……」

( ^ω^)「本当なんだお」

('A`)「俺もちょっとは活躍したんだぜ」

( ^ω^)「うん、ドクオのおかげで助かったお」

('A`)「なあに。それに群真の同人誌の方はまだ貸したままだしな」

ξ ゚⊿゚)ξ「グンマ?」

(;^ω^)「あ、いや。何でもないんだお。さあ、そろそろ僕らも帰るお」

ξ ゚⊿゚)ξ「そうね、行きましょうか」


 三人は連れ立って校舎を出た。


/ ,' 3「おお、少年よ。生還したか」

(#^ω^)「ええ、おかげさんで。だお」

/ ,' 3「我々が大自然の恩恵を忘れた時、奴は再び姿を現し人類に警告するであろう……」

( ;∋;) イイハナシダナー

(;^ω^)「そんじゃ、僕らもこのへんで……」

/ ,' 3「うむ。やれやれ、校舎全部を消毒せにゃならんな」


 学校を出、揃ってバス停に向かう。


ξ ゚⊿゚)ξ「じゃあその、ゴキブリの精霊ってのの仕業だったの?」

('A`)「嘘じゃないぜ。しかもこいつ、許してやったんだ」

ξ*゚⊿゚)ξ「へえ。優しいのねえ」

( ゚ω゚)(好感度ア―――ップ!! やったお!)

ξ ゚⊿゚)ξ「それでその精霊はどうなったのかしら」

('A`)「さあな。新天地を求めて旅立ったのかもな」

( ^ω^)「案外まだそのへんに……」


 ブーンは視線を感じて振り返った。

電柱の影から誰かがこちらを窺っている。


川*д川

(;^ω^)「……」

ξ ゚⊿゚)ξ「どうかした?」

(;^ω^)「いや、何でもないお」

川*д川「ブーン君……ス・テ・キ・す・ぎ!」






続く……




月曜日のまとめ

ゴキブリの精霊貞子と戦い、倒した。
改心はさせたがどうやら好かれてしまったようだ。

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No title

つまり早い者勝ちというわけじゃの wktk

No title

誰でも好きな人がやってくれ
公開するブログがないならシベリアかどっかでスレ立てて投下するといいぜ!
俺が回収してここのブログに乗せるから

おつおつ!

久しぶりにカンザイさんのブーン系読めた気がする。

二話とかってやりたい人がやるの?
プロフィール

(゚q 。川カンザイ

Author:(゚q 。川カンザイ
完全犯罪(カンザイ)
プラネットライカは隠れた名作

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